戸籍調査から家系図を作成する方法

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戸籍調査

難易度/  ☆☆
有効性/  ☆☆☆☆☆
費用/   ☆
所要時間/ ☆
必要なもの/ 申請書・本人確認書類・返信用封筒・定額小為替・先祖と自分との関係を示す戸籍一式

※戸籍調査の前にやっておくべきこと
無し

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家系図作成のための戸籍調査の方法

戸籍は、新しい戸籍から順番にさかのぼって取っていきます。
いきなり先祖の戸籍を請求することはできませんので、順繰りにやっていきます。

戸籍請求の手順

まずは、自分の戸籍謄本をとる ※「戸籍全部事項証明書」というのが現在の戸籍謄本の正式名称です

親の名前が入っている戸籍謄本をとる

祖父の名前が入っている戸籍謄本をとる

曾祖父の名前が入っている戸籍謄本をとる

高祖父の名前が入っている戸籍謄本をとる

このように段階を踏まないといけません。
本籍地を知らなければ、戸籍謄本の請求はできないので、まずは自分の本籍地を知ることです。

自分の本籍地を調べる方法

自分の本籍地は、運転免許証に本籍の記載がある場合があるので、まずそれを確認しましょう。

もし、運転免許証に本籍の記載がなければ、お住まいの市町村の役所で、住民票を請求してみてください。
請求する際に、「本籍を知りたい」と、役所の人に頼めば発行してもらえます。

戦前の戸籍謄本の特徴

戦後の戸籍は二世代までが入る仕組みですが、戦前の戸籍は何世代にも渡り、叔父や従兄弟なども含めて、一つの戸籍に何十人も入っている場合があります。
したがって、戦前の戸籍を見れば、親族情報が一気に判明します。

戸籍請求は、本籍のある市町村でおこなう

繰り返しになりますが、戸籍謄本および除籍謄本(戸籍内の人が全員結婚したりして出て行ってしまったものを除籍謄本と言います)は、本籍がある場所でしかとれません。

ご先祖と自分が、同じ本籍地であれば、一つの役所で全部取得できるので、スムーズにいきます。
先祖の本籍地が、別の役所の管轄地域である場合は、そちらに請求することになります。

戸籍請求には、直接役所に出向く方法と、郵送請求による方法があります。

自分で役所に出向く場合

持参するものは、
・本人確認書類
・現金(できれば1万円は持参したほうが良い)
・先祖と自分との関係を証明する戸籍一式(コピーでも可)

以上の三つです。
本人確認書類は、運転免許証、パスポート、健康保険証などですが、役所によっては、写真つきのものでないものに限って、もう一点の提示を求められることもあります。

例えば、健康保険証の場合ですと、キャッシュカードの提示も求められることもあります。
本人確認書類については、役所によって、提示するものが微妙に異なるので、事前に電話してみたほうが良いでしょう。

古い戸籍を請求する場合には、先祖と自分との関係を示す戸籍をすべて提示する必要があります。
自分→親→祖父母…と、遡ったものをすべて持参します。

繰り返しになりますが、自分と歴代の先祖が、同じ市町村に戸籍があれば、直接出向いたほうがスムーズにいくと思います。

郵送請求する場合

郵送請求の場合には、以下のものを用意しましょう。
・申請書
→氏名、住所、電話番号、とりたい本籍地、取得目的などを便箋などに書きます。
・身分証明書のコピー
→役所によって提示するものが異なりますので、インターネットや電話で事前に確認しましょう。
・定額小為替
→郵便局で買えます。3000円分くらいは入れておきましょう。(差額は返金されます)
・切手を貼って、自分の宛名を書いた返信用封筒
・先祖と自分との関係を示す戸籍のコピー

先祖の本籍地が遠方にある場合には、郵送請求することになると思います。
日本中どこからでも取り寄せることができるので、便利です。

申請書については、特に書式が決まっているわけではないので、役所のホームページを見るなり、電話するなりして、必要事項を聞いたうえで、便箋などにそれを書けば良いだけです。

請求理由については、「記載事項の確認」などと書きます。
「家系図作成のため」と書くと、請求申請を拒絶されることもあるので、注意です。
もしも、拒絶されても、また期間を置いて請求するだけの話です。
請求した戸籍は、通常であれば一週間以内に届きます。
小さな役場や、離島などの島嶼部だと、もっとかかる場合もあります。

戸籍調査のメリット、デメリット

戸籍調査のメリットは、
・明治以降の先祖や、家族たちの様子が分かる
・信頼性のおける資料である
・料金が安い

一方、デメリットは、
・請求するのが面倒くさい
・解読が難しい

戸籍請求は、難しくありません。面倒くさいだけです!
しかし、戸籍を読み取るのは、それなりに難しい部分もあります。

戸籍調査に必要な知識

戸籍を読み取るのに必要な知識は、
・旧民法の知識
・旧字体、異体字、変体仮名の知識

この二つです。
「家督相続」、「分家」、「入夫婚姻」、「離籍」、「復籍」といった専門的な用語の意味を、正確に理解しなくてはなりません。

また、昔の戸籍は、現在のようなワープロ打ちではなく、手書きです。
古文書のように見えるかもしれません。
旧字体、異体字、変体仮名の知識も必要となってきます。

慣れないと手間がかかると感じるかもしれませんが、安価ですし、何と言っても確実な方法です。
もし、難しいと感じる部分があれば、専門家に依頼するのも手です。
料金はかかりますが、読み取りは正確です。

戸籍調査だけは急ごう!

古い戸籍には、保存期間が定められていて、150年ということになっています。
実際に、これまでに多くの戸籍が廃棄処分されてきました。
後でやろうと思っていたら、すでに廃棄されてしまっていた、なんて事もあります。

他の調査は後回しにしても、戸籍調査だけは早めにされることを、おすすめ致します。

前のステップ
家族・親戚への聞き取り調査
次のステップ
郷土史の調査

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