富山県・石川県・福井県、北陸地方の家系図作成

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sogard / Pixabay

富山・石川・福井の先祖の調べ方

現在、東京や大阪といった大都市にお住いの方でも、ずっと昔からその土地に住んでいた方は珍しいでしょう。
両親や祖父母が地方から出てきたという方が多いと思います。
家系図を作るのであれば、まずは戸籍を取り寄せることになります。
両親、祖父母と順番に遡っていくのですが、そうすると、どこかの地方都市に本籍があるはずです。
まったく見慣れない町であることもあります。

本格的に調査するのであれば、その町に行って調査をすることになります。
先祖の本籍地がどこにあるのかというのは、家系図作成調査の難易度とも大きく関係してきます。
本籍地のある場所によって、調査がスムーズにいく地域と、そうでない地域があるのです。
結論から言えば、富山県・石川県・福井県といった北陸地方の先祖調査は、難易度が高いです。

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北陸地方の家系調査が難しい理由

北陸地方の家系調査が難しい理由を、整理してみます。
・戸籍の廃棄が進んでいる
・先祖の記録を残さない風習があった

まず、戸籍の廃棄から説明致します。
戸籍には保存期間が定められていて、ある程度古いものになると廃棄されることになっています。
しかし、実際に戸籍を廃棄するかどうかというのは、各自治体に任されていました。
つまり、古い戸籍であっても自治体によって保存している場合もあるということです。(というより、保存しているケースの方が多いです)

富山や石川といった北陸地方の自治体では、積極的に戸籍を廃棄してしまったので、明治時代の古い戸籍が保存されていないことが多いです。
戸籍を一代遡れるかどうかは、家系図作成において重要な問題となります。
戸籍があれば、一代・二代と前の先祖まで明らかになります。
明治19年式戸籍という、現在取得可能な最も古い戸籍があれば、1820年生まれくらいの先祖の名前が書かれていることもあります。
しかし、これが廃棄されているとなると、江戸時代に生まれた先祖のことは、まるで記載がないといったことも考えられるのです。

参照記事
戸籍謄本の保存期間は150年

先祖調査の手がかりが少ない

次に、北陸地方の風習についてです。
北陸地方では、他の地方に比べて、先祖の記録をあまり残しません。
家系図作成においては、墓地調査・過去帳調査といった、戸籍調査に次ぐ調査段階が用意されているのですが、こうした調査が、大して有効でないこともあります。

これは、北陸地方の宗教の問題と関係しています。
江戸時代以前の墓石がない。
位牌もない、過去帳は見せてくれない。あったとしても没年月日と戒名しか分からない。
こうした、極めて情報量が少ない中で調査を進めなければならないのです。

加賀藩の武士であれば、資料が充実

このように、北陸地方の先祖調査は難しいのですが、先祖が武士だった場合には、様相が異なってきます。
加賀藩士の先祖をお持ちでしたら、分限帳が充実しているので、先祖のことがよく分かります。
加賀藩の場合、陪臣の記録まで残っています。
通常では、陪臣の記録は、あまり残されないものなので、とても珍しいと思います。

また、明治時代以降の記録については、官僚や軍人・教員、会社員といった方であれば、他の記録をあたることもできます。

このような調査をすることによって、難易度の高い北陸地方の調査をカバーしていきましょう。

参照記事
陪臣の意味は?

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