skatenaoki / Pixabay
堀辰雄の子孫や子供は?妻は矢野綾子?父親と母親は?
ヨーロッパ文学からの影響を受け、
風立ちぬ、菜穂子、聖家族などの作品で知られる、
作家
堀辰雄(ほりたつお)。
堀辰雄は、
マルセル・プルーストらのフランスの心理小説の影響を受け、
独自の小説世界を構築しようと試みました。
堀辰雄の作品は、
学校の課題図書として、おなじみでしたが、
宮崎駿監督による『風立ちぬ』が上映されたことで、
知名度が高まった気もします。
この記事では
堀辰雄の父親や母親、
妻や子供、家族構成や、子孫や家系図について、
見ていきたいと思います。
堀辰雄の父親は?先祖は広島藩士の家系!
堀辰雄の出身地は、
東京都千代田区平河町です。
堀辰雄は東京の中心で生まれました。
堀辰雄の家系図をさかのぼると、
もともとは
広島藩の武士の家系であり、
父親は官僚でした。
堀辰雄の父親の名前は
堀浜之助。
東京地方裁判所の監督書記をしていました。
堀辰雄の母親
堀辰雄の父親には、
堀こう、という名前の妻が広島にいたのですが、
病弱だったため、
子供がおらず、
西村志気という方とのあいだに生まれたのが
堀辰雄でした。
堀辰雄の生母である、
西村志気の家系についてですが、
西村志気の父親である、西村米次郎は、
幕末頃には、大名にお金を融通していたほどの商人で、
苗字帯刀をゆるされていたといいます。
また、
堀辰雄の母親、西村志気の母親は、
茅野家の生まれで、名前は玉といい、
神田にある老舗の箪笥屋の娘でした。
加賀藩の本郷の屋敷に仕えていたのだといいます。
堀辰雄の養父について
堀辰雄は、
嫡出子ではなかったという事情があったので、
父親の妻が、上京してくることになった際に、
生母の志気につれられて、
家を出ることになりました。
現在の
墨田区向島に居を定めました。
堀辰雄の生母、
西村志気は、向島須崎町の彫金師、上条松吉と結婚します。
この
上条松吉が、
堀辰雄の養父ということになりますが、
堀辰雄は、
この養父のことを慕っていたのでした。
堀辰雄の父親の恩給が学費に
堀辰雄の実の父親である
堀浜之助は、
堀辰雄が5歳の時になくなってしまい、その妻、堀こうも、
その4年後になくなってしまったので、
堀辰雄には、
父親・堀浜之助の恩給が支給され、
このお金が、
堀辰雄の学費になりました。
堀辰雄の妻は矢野綾子ではない
それから
堀辰雄の実家の家族について見てきたので、
ここからは
堀辰雄の妻や子供、子孫について見ていきます。
堀辰雄といえば、
矢野綾子との婚約が広く知られていますが、
堀辰雄は矢野綾子は婚約者であったものの、正式に結婚するまでには至らず、
矢野綾子は
堀辰雄の妻、というわけではありません。
堀辰雄は、
矢野綾子がなくなった3年後の、
1938年に、結婚をしています。
堀辰雄の妻、堀多恵子さん
堀辰雄の妻は、
旧姓・加藤多恵さん(加藤多恵子さん)という方でした。
堀辰雄の友人である、
室生犀星夫妻の媒酌で結婚しました。
堀辰雄の妻の
堀多恵子さんは、
1913年生まれで、2010年まで長生きされました。
堀辰雄が
1904年生まれで、1953年になくなられているので、
長い間、未亡人であったようです。
堀辰雄の妻、堀多恵子さんとの出会い
堀辰雄の妻、
堀多恵子さんは、
父親の加藤譲次さんが、日本郵船の会社員で、海外に在住していたこともあり、
香港や広東で育った方でした。
東京女子大学を出た後、
静養に訪れていた軽井沢で、
矢野綾子をなくしたあとの
堀辰雄と出会ったのでした。
堀辰雄がなくなった後も、
夫とともに過ごした自宅に住み、
堀辰雄に関する随筆を多く書かれています。
なお、
堀辰雄の妻の弟は、
東大教授で経済学者の加藤俊彦さんです。
堀辰雄に子供はいないのか?
堀辰雄の子供や子孫について見ていきます。
堀辰雄の家族については、
あまり触れられることがないようで、
堀辰雄に子供がいるのかどうか、というのは、
ウィキペディアはもちろん、
その他のサイトにも
はっきり言及されているものはないです。
堀辰雄の子供について調べてみると、
堀辰雄には、
子供はいない、ということで間違いありません。
堀辰雄の子孫はいる?
しかし
堀辰雄に子孫がいないか、というと、そうではありません。
どういうわけかというと、
堀辰雄と妻、堀多恵子には、
子供がいなかったのは確かなのですが、
堀辰雄は、
妻の姪(妻の姉の長女)を養女にしているのです。
堀辰雄の妻の姉は、
霧生美恵さんといいます。
夫の霧生昇さんは弁護士で、
長女の和世さんが、堀辰雄の養子となっているのです。
このように、
堀辰雄の子孫の家系は、
妻の姪によって存続されているのです。
というわけで、
堀辰雄の父親や母親、
妻や子供、家族構成や、子孫や家系図について、見てきました。