陪臣(ばいしん)とは?
「陪臣(ばいしん)」という言葉をご存知ですか?
見慣れない言葉ですね。
陪臣(ばいしん)とは、家臣(かしん)の家臣(かしん)のことを指します。
おそらく、これだけの説明では、よく分からないでしょう。
分かりやすく説明しましょう。
例をあげてみます。
大きな会社があるとします。
その会社は、たくさんの子会社をかかえています。
大会社の社長から見ると、子会社の社長は、「家臣」にあたります。
子会社の社長には、部下がいます。
子会社とはいえ、たくさんの社員が働いているのです。
子会社の社員は、子会社の社長から見ると、「家臣」にあたります。
しかし、大会社の社長から見ると、自社の社員や、子会社の社長は、「家臣」にあたりますが、子会社の社員となると、「家臣」の「家臣」という扱いになります。
こうした存在を、「陪臣(ばいしん)」と呼ぶのです。
間接的な「家臣」といっても良いですね。
今あげた例で示した「大会社の社長」を、将軍や、各藩の大名にあてはめて、考えてみてください。
そうすると、陪臣のとらえ方が、分かりやすく整理できると思います。
陪臣を類型化してみる
「陪臣」と、ひとくくりにしても、その存在は実に多様です。
陪臣のことを考えるときは、誰に仕えているのか、誰を主君としているのかに注目します。
・旗本(はたもと)に仕えるもの
・御家人(ごけにん)に仕えるもの
・諸藩の重臣に仕えるもの
・諸藩の藩士に仕えるもの
このように四つに整理してみました。
旗本(はたもと)と、御家人(ごけにん)は、双方とも、将軍直参の武士です。
つまり、将軍の家臣となる人たちですね。
その中で、将軍と対面することが許されているものを、旗本。
対面することが許されていないものを、御家人といいます。
旗本や御家人に仕える武士は、将軍から見て「陪臣」ということになります。
次に、諸藩の重臣や、藩士に仕えるものを見ていきましょう。
重臣クラスになると、何百人もの家臣を召抱えることもありました。
これらは、大名から見て、「陪臣」という関係になります。
また、重臣クラスではない、一般の藩士にも、一人や二人くらいの家臣がおりました。
彼らも「陪臣」です。
家系図作成に必要な知識となることもある
日本史を勉強していても、こうした知識を身につける機会は、ほとんど無いと思います。
実際に、陪臣をめぐる研究は、これまで、それほどされてきませんでした。
家系調査・先祖調査を進める上では、こうしたマニアックな日本史の知識も必要になってきます。
ご自分で、家系調査を進めていらっしゃる方は、こうした知識を吸収して、自らの家系図作成に役立ててください。