江戸時代の武士の暮らし

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kuroto / Pixabay

『武士の家計簿』

『武士の家計簿』という本があります。
ベストセラーになり、映画にもなったので、歴史好きな方では、ご存知の方も多いと思います。

本書を簡単に説明すると、歴史研究者である著者が、郵送されてきた古文書販売目録の中から、一つの重要史料を見つけ出すところから始まります。
その重要史料とは、加賀藩のそろばん係・猪山家が、天保年間から明治初期までの37年間に渡って詳細につけられていた家計簿のことです。

15万円でそれを買いとった著者は夢中になって読み解き、その中から猪山家に、どういう時期にどのような出来事があったのかを明らかにしていくというスリリングな知的興奮を味わえる本です。

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江戸時代の武士の生活を知る重要史料

江戸時代の家計簿に15万円もの価値があるのかは、歴史に興味のない方からすれば、よく分からないと思います。

なぜ、家計簿が重要史料なのかというと、克明につけられた家計簿の支出欄を見れば、当時の生活ぶりが明らかになるからです。

私たちが財布の奥に押し込まれた古いレシートを見て、そういえばあの日こんなことがあったのだと思い出すように、著者は猪山家の家族史とも言うべきものを読み解いていきます。

こうした著者の作業は、個別の事象を扱っているものの、当時の武家の生活習慣や暮らしぶりを解明する重要な研究に違いなく、全国の武士の暮らしにまで普遍化できるものだと思います。

武士と借金

例えば、第2章で図表化されている猪山家の売却財産一覧表は、当時の武家の生活様式を知る上で大変貴重な資料になるものです。
また、多額の負債を抱えていた猪山家の借入先から、武士の親族関係や、町人との関係、領民との関係といったものも見えてきます。

武士であることの「身分費用」

私がこの本を読んで一番驚いたのは、武家がいかに儀礼的なものを大事にしていたのかということでした。
ある年には1年間に24回もの儀礼行事があり、その出費に頭を悩ませているのです。
しかし、そうした出費は武家が武家であるための出費であり、決して削ることのできない性質のものだったといいます。
「身分費用」という言葉で著者はそれを説明していますが、非常に分かりやすい解説です。

武士の家系図作りの参考に

江戸時代の武家の暮らしをこれほどまでのリアリティを持って、克明に記し、かつ分かりやすく、エンターテイメントのように書ききった書物は他に無いででしょう。
著者の知的興奮が文章から生き生きと伝わってくるので、やや専門的な内容を扱っていると思われるものの、一気に読み通せる好著だと思います。

武士の家系調査をしているという方であれば、とても興味のつきない内容だと思うので、是非読んでみてください。

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