武士の家系の調べ方 古地図と俸禄制度

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shell_ghostcage / Pixabay

武士の身分制度

ご先祖が武士だったという方は、ご先祖が仕えていた藩の、城下町の古地図を見てみてください。
城下町の古地図には、屋敷の居住者の名前が書かれている場合が多いので、ご先祖のお名前が載っているかもしれません。

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武士の身分格差を知っていますか?

あらゆる城下町の古地図を眺めると、ある傾向に気づきます。
城に近いところが、上級武士の居住地区になっており、遠いところが下級武士の居住地区になっております。

例えば、江戸城下ですと、麹町あたりが上級武士の屋敷で、下級武士は、もっと遠くに屋敷を与えられておりました。

新宿区には百人町という地名がありますが、ここは鉄砲百人組という下級武士の屋敷だったため、こうした地名になったといいます。
百人町というと山手線の外側になりますから、江戸城から随分離れています。

そして、上級の武士は、立派な屋敷を与えられましたが、下級の武士は、足軽長屋という貧相な住まいしか与えられませんでした。

武士の俸禄制度 知行取りと蔵米取り

給料においても格差がありました。
まず、給料の受け取り方が異なります。

武士の給料は、俸禄(ほうろく)といいます。
俸禄の受けとり方は、大きく分けて二種類ありました。
知行(ちぎょう)で得るものと、蔵米(くらまい)で得るものとに分けられます。

知行で俸禄を受ける者を、「知行取り」といいます。
知行取りは、知行地(ちぎょうち)を与えられています。
知行地とは、主君から与えられた領地のことです。
知行取りとなった武士は、その領地の支配権、徴税権を、得ることになります。

例えば知行高:100石だとすると、年に100石の収穫が得られる領地を与えられている、ということになります。
四公六民であれば、その中から税収として40パーセント分の40石が、武士の懐に入ってくるわけです。

その一方、蔵米取りの場合は、現物で俸禄を受け取ることになります。
つまり、米をもらうわけです。
蔵米20石取りの武士であれば、手取り20石です。

1石は、150キログラムにあたります。
したがって、20石といえば、3000キログラムということです。
だいたい1石=1両であり、現在の貨幣価値に換算すると約10万円と言われています。

上級武士は、俸禄を知行で受け取り、下級武士は蔵米で受け取ることが多く、実収入にも格差が存在していたのです。

武士の家系調査の目的とは?

ご先祖を調査してみたら、武士の家系だったという方は、具体的にどういった武士だったのか、どういった暮らしをしていたのか、といったことまで興味を持っていただきたいと思います。

「武士」と、ひとくくりにしても、実に多様なわけです。
こうした理解を深めるのが、家系調査の目的であると言えます。

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