神社の神職の違いと意味は?神主、神官、宮司、禰宜?階級は?
普段、神社の参拝では、
神主さんに会う機会というのは、
それほど多くないかもしれませんが、
七五三や、お祭りなどで、
神主さんに、
お会いする機会はありますね。
そうした際に、
なんと呼べばいいのか、
困ってしまうことはよくありますね。
神主さんに似てる言葉としては、
神官、神職、宮司(ぐうじ)、禰宜(ねぎ)など、
たくさんの言葉があります。
神社で働いていて、
宗教的儀式をいとなむ人たち、
と理解していても、
実際に、
どのような意味の言葉で、
違いがあるのか、
あるいは、神社内での階級はあるのか、
といったことは、気になります。
ということで、
神社で働く、
神職、神主、神官、宮司、禰宜(ねぎ)の、
意味と、その違いや階級について、
解説してみたいと思います。
神職の意味は、神社本庁の資格と理解する
それでは、
はじめに神職(しんしょく)という言葉の、
意味を確認しておきます。
神職というのは、
全国の神社を組織する、
神社本庁が専門職として認める
資格の名前です。
神社で主導的に、
宗教的儀式をおこなう人は、
神職資格というものを、
持っているわけですね。
神主の意味は?
それでは、
神主という言葉の意味と、
他の言葉との違いを確認していきましょう。
神主という言葉は、
わりと一般的に使われている言葉なので、
なじみ深いものですね。
神社で
宗教的儀式をおこなう人のことを、
「神主さん」という呼び方をするのは、
最も一般的ではないでしょうか。
神主という言葉の意味は、
古くは神社の職員全体の中でも、
偉い階級の人を指す言葉だったのですが、
現在では、
神主さん、といえば、
神社で宗教的儀式を主導的におこなう方に対する、
呼び名として使われるようです。
神主と神職の意味の違いは?
ということなので、
神社で神職の方を見かけた時は、
「神主さん」と言っておけば、問題ありません。
神職という言葉と、
神主という言葉の意味の違いは、
「神職」が、
神社本庁が認める資格名であるのに対し、
「神主」は、
単に一般的な呼び名であって、
正式な資格名ではない、
という違いがあります。
神主の衣装と、女性神主について
神主というと、
烏帽子(えぼし)に束帯(そくたい)といった、
平安貴族のような恰好をしている男性を、
想像してしまいがちですが、
女性の神主もいて、
男性の神主と同じような格好をしています。
明治、大正、昭和戦前期には、
神主といえば、男性の仕事でしたが、
現代では、
女性の神主もいます。
神官の意味と、神主、神職との違い
次いで、
神官という言葉の意味を、
見ていきます。
神官という言葉は、
「官」という言葉が入るので、
「官僚」といった意味合いが含まれます。
昔は、
神社は、現在よりも深く、
国と結びつきがあったために、
神職は、
官僚(公務員)だったケースもあったのです。
現在では、
神社の職員は、
公務員ではないわけで、
「神官」という階級や職階は、
存在しません。
ということなので、
「神主さん」とは言っても、
「神官さん」とは、あまり言わないですね。
宮司の意味は、神社の代表者
それから、
宮司(ぐうじ)という言葉についても、
確認しておきましょう。
宮司とは、
神社の代表者のことです。
〇〇神社宮司、
という言葉の意味は、
一般企業でいえば、
〇〇会社社長といったような感じになります。
多くの神社では、
烏帽子に束帯といった、
神職特有の格好をしている方は、
宮司ただ一人、
といった場合が多いと思います。
しかし、
大きな神社の場合ですと、
宮司は一人だけど、
神職の方はたくさんいる、
といったケースも多いと思われます。
宮司という言葉は、
神職の階級の一つ、
として理解しておくと、
良いでしょうね。
神職の階級は、宮司・禰宜・出仕?
神社で働く、
神職の階級としては、
上から順番に、
・宮司(ぐうじ)
・権宮司(ごんぐうじ)
・禰宜(ねぎ)
・権禰宜(ごんねぎ)
・出仕(しゅっし)
となる場合が多いようです。
神社によっては、
大宮司や少宮司といった階級が、
ある場合もあります。
このように、
神職、神主、神官、宮司、禰宜、
といった言葉には、
それぞれに言葉の意味に、
違いがあるんですね。
正確に理解したいですね。
というわけで、
神社で働く、
神職、神主、神官、宮司、禰宜(ねぎ)の、
意味と、その違いや階級について、
解説いたしました。