戸籍・除籍・改製原戸籍の違い

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patrykdzido / Pixabay

現戸籍・除籍・改製原戸籍

家系図作成においては、一口に「戸籍」と言ってしまいますが、厳密には「除籍」・「改製原戸籍」というものまで含めて「戸籍」と言っています。
通常、私たちが「戸籍」という場合には以下の三つを総称したものを示しています。
・現戸籍
・除籍
・改製原戸籍
では、それぞれ説明していきましょう。

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現戸籍(げんこせき)

こちらが現在、効力のある戸籍を示します。現戸籍はひとつしか存在しません。

除籍(じょせき)

戸籍内の全員が婚姻や養子縁組などを通じて、戸籍から抜けてしまったものを「除籍」といいます。
こちらは、全員が戸籍から抜け出てしまったので、現在効力のないものです。
明治19年に作成されたものでも保存されている場合が多く、家系調査において、最も重要な資料となるものです。

改製原戸籍(かいせいげんこせき・かいせいはらこせき)

戸籍は、法改正によって様式が変更され、改められることがあります。これを「改製」といいます。
そして「改製」前の戸籍を「改製原戸籍」といいます。

「改製原戸籍」も現在効力のあるものではありません。
現戸籍(げんこせき)と音が同一になって紛らわしいので、「はらこせき」と読むこともあります。
戸籍が改製される際にも、戸籍内の全員が、新しい戸籍へと移行するので、「除籍」と同様のものと捉えても特に問題ありません。

自分の名前が出ている戸籍は複数あるかも…

このように、婚姻による「除籍」や法改正による「改製」によって、戸籍は作り替えられています。
現在、効力のある戸籍は一つだけですが、自分の名前が記載されている戸籍は一つだけとは限りません。

戦後の戸籍は、結婚すれば新しく戸籍を作成するようになったので、結婚している方は、最低でも二つの戸籍に名前が記されています。
他にも本籍地を移動する「転籍」によって、戸籍は作り替えられます。

家系調査にはすべての戸籍を揃えることが必要

家系調査をするには、このような戸籍をすべて辿る必要があります。
自分から親、祖父母、曽祖父母…と順番に辿っていくのです。
途中の戸籍が抜けていると、先の戸籍を請求できないので、取りこぼさないように注意しましょう。

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