後藤新平の子孫の現在!家系図は?妻と子供は?孫は鶴見俊輔!父親と母親は?先祖は水沢藩士!
後藤新平(ごとうしんぺい)。
外務大臣や逓信大臣や鉄道院総裁など、
あらゆる領域で大きな貢献をした
後藤新平。
後藤新平といえば、
関東大震災後の復興にあたって、
指導的な役割を果たしたことでも有名ですね。
東京市長、帝国復興院総裁として
現在の東京の形をつくったと言っても、
言い過ぎではないでしょう。
この記事では
後藤新平の家系図や子孫、
妻や子供、家族構成について、見ていきたいと思います。
後藤新平の先祖は水沢藩士の家系で、大叔父は高野長英
後藤新平の先祖について、
はじめに見ていきましょう。
後藤新平の先祖は
岩手県水沢市を本拠地とした、
水沢藩士の家系です。
後藤新平の父親の名前は
後藤実崇といい、
母親の名前はリエ(利恵)といいました。
後藤新平の大叔父には、
蘭学者の高野長英がいます。
後藤新平の家系図
後藤新平の妻や子供、家族構成について、
理解を深めるため、
家系図を見ていきましょう。
後藤新平 1857-1929
旧水澤藩士、後藤十右衛門実崇の長男
ドイツベルリン大学出身
ドイツ医学博士
台湾総督府民政長官、満鉄総裁
外務大臣逓信大臣、鉄道院総裁
東京市長、帝国復興院総裁
貴族院議員、伯爵
大伯父は蘭学者の高野長英母:後藤リエ
文政8 岩手、坂野長安(阪野長安)長女妻:後藤カツ
慶応2 男爵安場保和の次女長男:後藤一蔵 (後継者)
二男:後藤平八
大正2
新潟士族・藤澤喜士太養子となる長女:後藤愛
明治28
衆議院議員、鶴見祐輔と結婚養子:後藤しづ
明治16、愛知、有賀松太郎妹
和歌山、丸山一枝二男、莠三と結婚
沖縄、医学博士・佐野彪太と結婚※家系図は敬称略
後藤新平の妻は、安場保和の娘
後藤新平の妻は
明治時代の官僚として活躍した
安場保和男爵の娘です。
安場保和は
当時の政治家や官僚としては珍しく
藩閥勢力とは距離をおいていたこともあり、
後藤新平のように、
明治維新で敗れた、
東北の小藩の出身者を抜擢したのでした。
安場保和は、
現在の水沢市をふくむ、胆沢県(いさわけん)大参事という地位にあったときに、
後藤新平の才能を見込み、
書生として引き立てられて、その後、県庁に入りました。
後藤新平の娘婿は、鶴見祐輔
後藤新平の長女は、
政治家の鶴見祐輔と結婚しています。
鶴見祐輔は
第一高校を首席、東京帝大政治科を2番で卒業した
秀才でした。
鶴見祐輔は学生時代から、
新渡戸稲造に師事していて、
新渡戸稲造の紹介で
後藤新平の娘と結婚することになったのでした。
鶴見祐輔は、
鉄道省勤務ののち、衆議院議員となり、
米内光政内閣の内務政務次官や、
戦後は鳩山一郎内閣で厚生大臣をつとめました。
後藤新平の孫は、鶴見俊輔
鶴見祐輔の長女が社会学者の
鶴見和子で、
長男が哲学者の
鶴見俊輔です。
鶴見俊輔の息子は
早大教授で民俗学者の鶴見太郎さんです。
つまり
後藤新平の孫が、鶴見和子さんと鶴見俊輔さんで、
曾孫が、鶴見太郎さんです。
なお、
鶴見祐輔の弟は、
外交官の鶴見憲で、
鶴見憲はシンガポール総領事や陸軍司政長官をつとめています。
鶴見憲の息子が
人類学者で、龍谷大学教授の
鶴見良行さんです。
後藤新平の甥は、椎名悦三郎
また
後藤新平の直系の子孫ではないですが
家系図のつながりということで見ると、
後藤新平の甥は、
外務大臣、通産大臣、自民党副総裁などをつとめた、
椎名悦三郎です。
椎名悦三郎の父親が、
後藤家の出身で椎名家に養子に入った方であり、
後藤新平と椎名悦三郎は叔父と甥の関係になります。
後藤新平の息子、後藤一蔵の家系図
後藤新平の子供の代へと移っていきましょう。
後藤新平の跡継ぎは、
後藤一蔵でした。
後藤一蔵 1893-1954
後藤新平長男
米国コロンビア大政治経済科出身
天竜川電力常務
貴族院議員
伯爵妻:後藤春子さん
明治34、工学博士・杉浦宗三郎さんの二女
雙葉高女出身長女:後藤利恵子さん
大正12
実吉安彦さんに嫁す二女:後藤美智子さん
大正13
鈴木正雄さんと結婚三女:後藤貞子
大正15四女:後藤豊子さん
昭和2
西村幸雄さんと結婚長男:後藤新一さん
昭和4二男:後藤健蔵さん
昭和5
後藤新平の曾孫は、桂太郎の曾孫と結婚
後藤新平の孫世代になると、
名門家系との結びつきが、かなり強くなります。
後藤新平の息子、後藤一蔵の長女は、
実吉安純子爵の孫である、実吉安彦さんと結婚。
次女は、味の素の創業者の鈴木忠治の息子で、
三菱自動車販売社長の鈴木正雄さんと結婚しています。
そして
鈴木正雄さんの娘は、
桂太郎元首相の曾孫と結婚しているので、
つまり、
後藤新平の曾孫と、桂太郎の曾孫が結婚していることになります。
このように
後藤新平の子孫の家系は続いています。
というわけで、
後藤新平の家系図と子孫の現在について見てきました。