西暦2000年以前の家系図作成事情

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JeongGuHyeok / Pixabay

昔は家系図作成をするのが大変だった!

家系図作成や先祖の調べ方に関する本は、あまり読まないでよいという話を以前書きました。
それと関連して、こちらの記事では、「家系図作成」をめぐる状況の変化について書いてみたいと思います。

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戸籍請求について

現在は、「家系図作成」というと必ず「戸籍請求」という話が出てくるはずです。
家系図作成会社では、戸籍請求を代行し、それを読み取って、家系図を作るといった作業をしています。
また、もっと本格的な先祖探求の場合であっても、まずは戸籍請求から、手をつけるものです。

近年、戸籍請求は難しくなった?

近年、個人情報保護の高まりから、先祖の戸籍請求を容易におこなえないということが、よく言われています。
これは、長い期間で考えれば、そのように言えるのですが、実はそうとも言い切れない部分もあるのです。
つまり、戸籍請求は以前よりもだいぶやりやすくなった、という事です。

昔、書かれた家系図作成の本を読んでみると…

以前は、家系図作成というと、とても敷居の高いものだったのです。
2000年より前に書かれた「家系図作成」の本を読んでみると、その状況がよく分かります。
当時、書かれた本には「戸籍請求」についての記載は、とてもあっさりしております。
ほとんど書かれていないものさえあります。

当時の本に書かれているものには以下のような記述があります。
・直系子孫であっても、簡単には見せてくれない
・とにかく現地の役場に行ってみること
・苗字が異なる場合には、正当な理由がなければ却下されるので、委任状を書いてもらおう
・弁護士や行政書士なら、職務上戸籍を取れる
・家系図作成代行業者に戸籍請求を依頼すると、費用は30万円かかる

このような記述がよく見られます。
こうした記述をみて、はじめは著者が、誤解しているのではないかと思ったのですが、多くの本に同じようなことが書かれているので、おそらく当時はこのような状況だったのでしょう。

それに比較すると、現在は、とても戸籍請求についての情報がオープンになったと思います。
戸籍請求の方法や、見方について丁寧に解説してくれるサイトや本がたくさん出ています。
2000年以前に家系調査をされていた方からすれば、とても便利な時代になったものだと感じられると思います。

家系図作成には便利な時代に!

以前、家系図作成を思い立ったが挫折してしまった、という方は、是非もう一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ご自分でされても良いですし、家系図作成会社に依頼する場合にも、大幅に費用が下がりましたので、そうしたサービスを利用しても良いですね。
家系図作成・先祖調査がとてもやりやすい時代になったのです。

戸籍請求についての正しい知識を整理

最後に、昔の本に書かれていた、現在の戸籍請求についての記載を、正確なものに訂正しておきます。

・直系子孫であっても、簡単には見せてくれない
→直系子孫であることを、戸籍上証明できれば、閲覧可能

・とにかく現地の役場に行ってみること
→郵送請求も可能

・苗字が異なる場合には、正当な理由がなければ却下されるので、委任状を書いてもらおう
→苗字が異なっていても、直系先祖が戸籍に出ていれば閲覧可能。委任状は必要なし。

・弁護士や行政書士なら、職務上戸籍を取れる
→「家系図作成」を目的として、弁護士や行政書士が職務上の権限で戸籍を取得することはできません。

・家系図作成代行業者に戸籍請求を依頼すると、費用は30万円かかる
→現在の相場では5万円~10万円くらいです。

このように、まとめてみると実に良い時代になったものだと思います。

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