ファミリーヒストリーの聞き取り調査
「ファミリーヒストリー」を作るには、聞き取り調査が基本となります。
実際にNHKの『ファミリーヒストリー』では、聞き取り調査を徹底しております。
従来の家系調査でも聞き取り調査はおこなわれていましたが、その内容は異なっております。
従来の家系調査における聞き取り調査では、江戸時代以前の先祖を調査するのを目的としておこなわれます。
したがって、「本家はどこか」・「先祖の菩提寺はどこか」といったようなことを、尋ねていきます。
具体的に何を聞くのか?
これに対して、ファミリーヒストリーを作るための聞き取り調査では、どのようなことを尋ねれば良いのでしょうか。
ファミリーヒストリーの調査は、「家系」と同時に「個人」に焦点をあてています。
したがって、聞き取り調査では、以下のようなことを尋ねていきます。
先祖それぞれの、
・体格
・性格
・血液型
・趣味
・コレクション
・好きな食べ物
・好きなスポーツ
・座右の銘
・学歴
・職歴
・結婚のなれそめ
・その他のエピソード
こうしたことを聞いていくのです。
自分のことであれば、すべて答えられるでしょう。
しかし、祖父母について、これらのことを全てまとめられるでしょうか?
祖父母に会ったことがあるならともかく、そうでなければ難しいと思います。
また、昔の先祖になるほど、こうした調査は難しくなります。
直接知っている人が、少なくなるからです。
こうしたことが調べられるのは、せいぜい明治の初め頃に生まれた先祖まででしょう。
質問の仕方を工夫する
また、聞き取り調査のポイントについても少し触れておきましょう。
相手が答えにくい質問については、クローズド・クエスチョンを用いるようにしましょう。
「クローズド・クエスチョン」とは、「YES」か「NO」で答えられる質問のことをいいます。
それに対して、「オープン・クエスチョン」とは、「YES」か「NO」で答えられない質問のことです。
例えば、「身長は何センチですか?」という質問は、オープン・クエスチョンです。
自分自身のことであれば「170センチです」というように即答できるでしょうが、何回か会ったことしかない祖父母のことであれば、回答に窮するものと思われます。
そういうときは、「背は高いほうですか?」といったような聞き方をします。「YES」か「NO」で答えられるので、回答しやすいのです。
こうした会話のテクニックも応用して、聞き取り調査を進めていきましょう。
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