ファミリーヒストリーの調査方法

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tpsdave / Pixabay

ファミリーヒストリーの調べ方

NHK総合テレビの『ファミリーヒストリー』は、高い視聴率を誇り、人気番組として定着しています。
家族史という最も身近な歴史ドキュメンタリーとして構成され、多くの視聴者の共感を呼んでいます。

この番組を見ている方は、一度はこのような疑問を持ったことがあると思います。
「どうして、子孫が知らないようなことが分かるのだろうか?」

確かにそうですね。
自分自身ですらよく知らない先祖のことを、どうして他の人が知っているのだろう、と思われるでしょうね。

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『ファミリーヒストリー』の調査について

『ファミリーヒストリー』の番組取材班が行なっている調査と、一般の家系図作成業者が行なっている調査の違いについて、まず考えてみましょう。

『ファミリーヒストリー』の調査方法の特徴としてあげられるのは、聞き取り調査の徹底だと思います。
親族はもちろん、関係者に手当たり次第に取材しています。
これは天下のNHKだからこそ可能だといえるでしょう。一般の業者とは比較にならないほど、信用力があります。

民間の業者であれば、取材に応じてくれなくても、NHKであれば信用力があるので、安心して取材に応じてくれる人もいると思います。
NHKであれば、民間業者の場合には入れない施設でも取材許可がおりますし、その上関係書類を見せてもらい、専門家に意見を求めることもできます。

また、番組の製作費も多くかけられています。
数千万円単位でしょうから、民間業者とは比較にならないですね。
民間業者に家系調査を依頼する場合には、資金的な制約があるために、番組のような調査は到底できません。

しかし、個人が家系調査をする場合に、『ファミリーヒストリー』のように数千万円もの費用を費やすのは現実的ではありませんね。
もっと現実的な金額で、自分の「ファミリーヒストリー」を作れないものでしょうか?
私なりに、いろいろと考えてみました。

ファミリーヒストリーとは何か?

そもそも「ファミリーヒストリー」とは何でしょうか?
まずは、そのことから考えてみましょう。
「ファミリーヒストリー」とは直訳すれば「家族の歴史」ということになりますね。

では「家族の歴史」とは、何でしょうか?
「家族の歴史」とは、家族の構成員それぞれの「自分史」を集めて、それを体系立てたものとして、私は考えています。

まずは自分の年譜を書いてみよう

ところで、みなさんは自分の年譜を書いたことがあるでしょうか?
簡単なものなら、誰でも書いたことがあると思います。
例えば、就職のときに書く履歴書も立派な「年譜」の一部といえるでしょう。
「年譜」というと難しい感じがしますが、簡単に書けます。
年譜には以下のようなことを書いていきます。
・いつどこで生まれたか
・両親の名前
・住所の移動
・学歴
・職歴
・結婚歴
・いつ、子どもが生まれたか

こんなことを書いていけば、良いのです。
年譜に加えて、その時々の思い出をいくつか書き出していけば、それは「自分史」や「自伝」になります。
家族全員の「自分史」・「自伝」を集めれば、それはもう立派な「ファミリーヒストリー(家族史)」といえます。

ファミリーヒストリーには“つながり”が大事

しかし、ただ単に家族全員の「自分史」を集めただけでは、「ファミリーヒストリー」としては完成度が低いものになってしまいます。
それぞれがバラバラで統一感のないものになってしまうのです。
家族であれば、それぞれの「自分史」に重なり合う部分が出てくるはずです。
そうした家族の「つながり」に重点を置くのが、「ファミリーヒストリー」であると思います。

ファミリーヒストリーは「歴史」である

そもそも歴史というのは、必ず「解釈」がともなうものです。
ある事実に対して、いろいろな見方ができます。
「ファミリーヒストリー」も、歴史の一領域である以上、「解釈」を含みます。
関係者が存命ならば、本人に直接聞けば分かるでしょうが、それが叶わなければ「解釈」するしかありません。
・なぜ、この人と結婚したのか?
・なぜ、この仕事をしたのか?
・なぜ、ここに住んでいるのか?

こういったことを考え、解釈をする必要があるのです。
様々な断片的な事実から、歴史的な背景を考慮し、ひとつの家族の歴史を解釈する作業は、とても楽しいものです。
これは、小説を書くのに似ていると思います。

「個人史」を「ファミリーヒストリー」にまとめあげるには、家族のなかで共通する部分、つながりのある部分を見つけるのがポイントです。
こうしたことを丹念に拾い上げて、統一感を持ったものに仕上げていくのが、「ファミリーヒストリー」を作るということです。

参照記事
『ねじまき鳥クロニクル』のファミリーヒストリー

ファミリーヒストリーと家系図作成は違う

では、民間業者に「家系図を作ってほしい」と依頼した場合、我が家の「ファミリーヒストリー」が分かるのでしょうか?
結論からいえば、家系図を作ってもらっても、「ファミリーヒストリー」は分からないと思います。
というのは、家系図とファミリーヒストリーは、全然違う目的のために作られるからです。

家系図を作る目的は?

家系図とは、家の由緒を明らかにし、人物同士の家系上の関係性を明らかにするものです。
ファミリーヒストリーのように個人に焦点を当てたり、家族の歩んできた歴史に解釈を与えたりするものではないのです。

家系図自体は誰でも簡単に作れます。
知っている親族の名前を書いて、夫婦を二重線で結び、親子を線で結べば、それで家系図として最低限の体裁を整えているといえます。
しかし、これだけでは飽き足らないですね。

自分が知らない先祖のことを書き加えたいと思うはずです。
その場合には、まず戸籍謄本を収集することで、先祖を明らかにしていきます。
しかし、戸籍調査によって明らかになるのは、先祖の名前と、出生地、生没年月日くらいのものです。(プロ中のプロであれば、もっと多くのものを戸籍から読み取れますが…)

家系図だけでは面白みに欠ける

家系図作成サービスをおこなっている業者はたくさんありますが、家系図には、先祖の名前と生没年月日しか書かれていません。
そもそも家系図とは、個人間の家系上でのつながりを示すものなので、無味乾燥なものになりがちなのです。
これだけの情報では、面白みに欠けますね。
先祖の名前と生没年月日が分かっただけでは、その先祖がどういう人だったのか、まったくイメージできないと思います。

やはり戸籍調査だけでは限界があります。
番組のように、親族への聞き取り調査を徹底することによって情報をかき集めないと、先祖の人物像は明瞭なものにならないでしょう。

ファミリーヒストリーの調査手順

『ファミリーヒストリー』の基本的な調査手順は、おそらく以下のようなものと思われます。
戸籍謄本の収集
親戚への聞き取り調査
軍歴証明書の調査

戸籍謄本の収集は、一般の家系図作成業者でも一番初めに手をつけるものです。
これによって、戸籍に出ている親族については、明らかになります。

繰り返しになりますが、番組『ファミリーヒストリー』では親族への聞き取り調査を徹底的におこなっています。
写真提供をしてもらう、あるいは先祖について何か知っているエピソードを話してもらうといったことをしています。

そして軍歴証明書の調査です。
軍歴証明書とは、日露戦争や日中戦争、太平洋戦争などに従軍された方の記録をまとめたものです。
こうした記録は、現在でも厚生労働省や都道府県庁に保管されています。
軍歴証明書の調査は、一般の家系図作成業者ではおこないません
理由は、軍歴証明書の調査は、個人の経歴を調べるためには有効ですが、家系を調べるのには有効ではないからです。

家系調査というと、江戸時代の先祖のような、顔も知らない先祖の存在を明らかにする、といったことに主眼がおかれています。
したがって、祖父の従軍記録のような身近なものは調べないのです。

しかし、日本人にとって太平洋戦争はとても大きな出来事です。
家族史を作成するにあたって、太平洋戦争を避けて通ることはできないでしょう。
当時の人たちは、現代人から見て、想像もできないほどの大変な思いをされてきました。
こうした時代を、どのように生きてきたのか、家系をつなげてきたのかといったことを理解せずに、家族の歴史を理解するのは不可能だと思います。
したがって、番組『ファミリーヒストリー』では、必ずといっていいほど、太平洋戦争のときに、先祖がどのような運命をたどったのかに時間を割いていますね。

『ファミリーヒストリー』の特徴

結局、『ファミリーヒストリー』と、一般の家系図作成業者による調査の違いは、『ファミリーヒストリー』のほうが近現代の歴史に焦点を定めているところにあると言えます。
これまで、家系調査というと江戸時代の先祖を調べるといったようなイメージしかなかったものを、祖父や祖母といった、もっと身近な先祖に焦点を定めているのが、この番組の特徴だと思います。

以下、ファミリーヒストリーの調査と、一般の家系調査の相違点を、分かりやすくまとめてみます。

ファミリーヒストリー
・近現代の先祖を濃密に調べる
・親族への聞き取り調査を徹底する
・軍歴証明書を請求し、従軍記録を調べる
・個人の歴史と、家族が歩んだ歴史を交差させる

一般の家系調査
・江戸時代以前の先祖を調べる
・資金に余裕があれば、親族への聞き取り調査をする
・希望がなければ、軍歴証明書の調査は行なわない
・家系の由緒と、家系を構成する個人のつながりを重視する

このようにまとめられます。
実際には、お金さえ出せば、民間の家系図作成業者でも『ファミリーヒストリー』のような調査をしてくれるところもあるでしょう。

しかし、これまで述べてきたとおり、家系図を作成するのとファミリーヒストリーを作るのは、似ているようで全く違うものなのです。
そうした点を心得ていないと、満足のいくものには仕上がらないということは、充分理解しておく必要があると思います。

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