麻布山善福寺の歴史!麻布真海住職は皇太子徳仁さまのご学友!

麻布善福寺住職・麻布真海師は皇太子徳仁さまのご学友!善福寺の歴史と住職の家系図は?

麻布善福寺は、
東京都港区の中心部、
元麻布にある寺院です。

麻布善福寺の歴史はとても古く、
家康入府よりもはるか昔から、
麻布の地にあったといいます。

麻布善福寺には、
親鸞聖人が植えたとされるイチョウの大木や、
福沢諭吉のお墓もあります。

この記事は、
麻布善福寺の歴史や、
麻布善福寺の住職とその家系図に関する事柄を扱っていきます。

麻布善福寺の歴史

麻布善福寺の正式名称は、
麻布山善福寺といいます。

麻布善福寺の歴史は、
とても古く、
東京にある寺院では浅草寺、深大寺に次ぐ古刹です。
西暦824年に空海によって開山されたというから、
ものすごく古いお寺です。

はじめ真言宗のお寺でしたが、
親鸞に帰依した善福寺の僧・了海法師の代から、
浄土真宗に転宗し本願寺の末寺になります。

麻布善福寺は、
江戸時代には、本願寺連枝(れんし　門主の一門衆の事)として、
本山でも格別の礼遇を受けました。

麻布善福寺は現在も浄土真宗本願寺派に所属しますが、
東京都内で同じくらい歴史のある同宗派の寺院というと、
大田区萩中の高輪善永寺や、港区虎ノ門の梅上山光明寺くらいしかありません。

麻布山善福寺は、
近代史を学ぶ上でも、欠かせない場所です。

幕末に日米修好通商条約が締結されると、
麻布山善福寺にアメリカ公使館を構え、
アメリカの外交官、タウンゼント・ハリスらが宿舎としても、
使用しました。

江戸時代以前の寺は、
単なる宗教施設ではなく、
ホテルのような形で使用される機会も多かったので、
こうしたことも行われたのでしょうね。

麻布山善福寺には、
慶應義塾大学創設者の福沢諭吉や、
三井財閥の重鎮、益田孝、
古河財閥の古河市兵衛といた人たちが、
よく訪れていたといいます。

それでは
麻布山善福寺のご住職は、
どのような方なのでしょうか。

麻布善福寺の住職は、
真宗寺院なので江戸時代以前から世襲制でした。

麻布善福寺は、
江戸時代に本願寺法主の一門が入寺し、
連枝(れんし)寺院となりましたので、
本願寺門主の大谷家とも親戚になります。

麻布善福寺の
近代以降の歴代のご住職は、

麻布広洋さん、麻布超海さんと続き、麻布照海さんへと続きます。

麻布照海さんは、
明治40年6月7日生まれ。
龍谷大学卒業で、
善福寺住職のほか、
全日本仏教会事務局長や、
本山の法務部長を務められました。

麻布照海さんの妻は、
麻布千代子さんというお名前です。

麻布千代子さんは、
明治38年生まれ。
九條良致男爵の長女で女子学習院卒です。

本願寺の末寺の住職は、
公家や武家から養子に入っていたり、
妻をむかえたりするケースがありますが、

麻布善福寺は、
本願寺の連枝寺院ということで、
代々、公家華族と姻戚になっているようです。

麻布照海さんの次のご住職が、
麻布弘海さん。

麻布弘海さんは、
慶應義塾大学文学部国史学科卒で、
麻布善福寺住職のかたわら、
慶應義塾普通部の漢文の教師をされていました。

麻布弘海さんの妻は、
金子吉忠男爵の麻布真喜子さんです。
女子学習院卒で、ご実家は旧華族・金子家です。

麻布山善福寺の現在のご住職は
麻布真海さんです。

麻布真海さんは、
天皇陛下、当時の皇太子徳仁さまの
学習院の学生時代のご学友として知られています。

麻布真海さんは、
「徳仁皇太子殿下のご学友」というだけではなく、
皇室と近い親戚で、
徳仁さまの祖父、昭和天皇と
麻布真海さんの祖母がいとこの関係になります。

麻布真海さんの妻は、
麻布彩子さん。
薩摩藩主・島津家の分家である、
玉里島津家当主、
島津忠広さんの長女にあたられます。

また、
麻布山善福寺は、
麻布山幼稚園を経営しています。

麻布山幼稚園は、
昭和3年開設ですので、
とても歴史のある幼稚園ですね。

麻布山幼稚園の園長先生のお名前は
麻布恒子さんです。

1000年以上の歴史を持つ
麻布善福寺の歴史は、とても興味のつきないものですね。