京大出身者は戦前の官僚の世界で出世できたのか?文官と技官?

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Kanenori / Pixabay

京都帝国大学出身者の中央官庁での出世は、東京帝国大学出身者に劣ったのか?文官と技官で事情は異なったのか?

京都大学の前身は京都帝国大学。

京大といえば、東大についで設立された帝国大学であり、

現在は京都大学と名前はかわっているものの、

東大に次ぐ、難関の国立大学として知られています。

東大京大と、セットで言われることも多く、

同じ旧帝国大学である、

東北大学や九州大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学よりも、

有名な大学ですね。

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京大出身者が、次官になることは珍しい

東大京大とは言うものの、

官僚の世界での出世ということに限ると、

東大と京大のあいだには、格差があったようです。

大正、昭和期の総理大臣には

東大出身者は多くいましたが、

京大出身者は、近衛文麿と池田勇人の2人のみです。

官僚の世界においては、

池田勇人もそうでしたが、

東大法学部出身者が次官レースのトップを走るのに対し、

京大出身者は、わりと地味なポストに就き、

課長までは確実に昇進できまうが、局長はともかく、次官まで出世することは、

あまりなかったようです。

理科系のキャリア官僚では、京大も東大も扱いは同じ

官僚の世界での出世ということだと、

京大は文系のキャリア官僚の世界では、東大法学部に押されていたものの

理系のキャリア官僚である技師や技官といわれる、高級の理科系の官僚の世界では、

京大出身者も、東大出身者と同じくらいの扱いを受けていました。

京大というのはどちらかというと理系の大学というイメージをもたれることも多く、

理系のノーベル賞受賞者は京大が多いのも事実ですね。

鉄道省の技官は、次官にまでなったケースもある

理系の官僚が多い省庁は、

戦前ですと鉄道省。戦後ですと建設省が一番多かったと思います。

技官なのに、次官にまでなった方もいます。

官庁は基本的には、文系のキャリア官僚が次官をつとめるのが通例ですので、

珍しいですね。

技官の世界では、

京大出身者、あるいは東北大などのほかの帝国大学の出身者も

東大出身者とそれほど変わらない扱いを受けていたようです。

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