秘密に家系図を作る方法
先祖を調べる際・家系図を作る際には、家族や親戚の協力を得るのが必要になることがあります。
事実、本家の親戚や一族の長老格の人の協力があれば、心強いです。
しかし、そうはいかない場合もあります。
過去にトラブルがあったり、不仲だったりして、あまり付き合いたくないという方も、いらっしゃると思います。
それでも、先祖を調べたい!
そんな時には、どうすれば良いのでしょうか?
よくこういった質問をすると、質問の趣旨を逸脱して、急に説教くさくなる人がいますが、私はそういうのは好きではありません。
世の中、いろいろな事情を持っている方がいます。
実際、親戚一同で揉め事がひとつもない家のほうが珍しいのではないでしょうか?
現実的に、どういった調査方法があるのかを、的確にアドバイスしましょう。
家系図を作る上でのキーパーソンは誰?
まず、不仲な親戚が誰なのかというのがポイントです。
単に、親と仲が悪い・兄弟と仲が悪い・親の兄弟同士の仲が悪いといったものであれば、それほど問題はありません。
先祖調査は、自分の意志のみで、おこなえるものだからです。
別に、先祖調査をするために、会いたくない親戚のところにいって、「あなたの許可がいります。」と言ってお願いする必要はないわけです。
調査をする上で諦めること
しかし、その人に聞き取り調査をするのは諦めましょう。
その人だけが、先祖について知っていることがあったり、先祖ゆかりの品を持っているという場合であれば、かなりの損失だと思います。
逆に、相手が特に先祖について知っていることもなさそうであれば、一向に構いません。
本家と不仲なときは困ることも…
一番、困るのが「本家と不仲だ」という場合です。
本家には、代々先祖が暮らしてきました。(本家が引越しをしたので、先祖代々暮らしたわけではないのならば、関係が悪くても何ら問題ありません)
当然、先祖に関する資料が残っています。
また、本家であれば、近隣の旧家との付き合いもあるので、そうした近隣の方への聞き取り調査も難しくなります。
「こないだ、あなたのとこの親戚が先祖の事、訊いてたよ」なんて、本家の人に話してしまうかもしれません。
文献調査を中心に進める
したがって、本家との関係がこじれている場合には、限定された形で先祖調査をおこなわなければなりません。
結局、こういった事情があるのであれば、文献調査を中心にしていくことになります。
郷土史料、分限帳、宗門人別帳、検地帳、古地図などです。
うまく自分の先祖と関係のある資料が出てくるかどうかは分かりませんが、最も現実的な方法だと思います。