商人、職人の先祖の調べ方

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akira535 / Pixabay

商人、職人の家系を調べる方法

商人、職人の先祖を調べる方法について、まとめてみたいと思います。
商人、職人とひとくくりにしているのには理由があります。

江戸時代は、「町」と「村」というのは、その支配構造からして、まったくの別物でした。
現在のように「村」の大きいものが「町」なのではありません。
「町」に住む庶民は、商人や職人によって構成されていました。
したがって、町に住む人=町人は、商人・職人であるといえます。

しかし、その一方で「村」に住む商人や職人もいました。
そうした人たちは、「町人」ではありません。「百姓」です。

参照記事
江戸時代の町人という身分
江戸時代の農民という身分

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先祖が住んでいた場所を知る

したがって、商人・職人だった先祖を調べるには、「町」に住む「町人」だったのか、「村」に住む「百姓」だったのかを、まずはっきりさせましょう。

先祖が「町」に住んでいたのか、「村」に住んでいたのかを調べるには、戸籍を取り寄せてみて、そこに書かれている先祖の最も古い本籍地が、江戸時代にどういった土地であったのかを調べれば分かります。

しかし、先祖が「町」に住んでいても、「村」に住んでいても、それほど先祖調査の手順が変わるわけではありません。

先祖調査の流れ

それでは、商人・職人の先祖調査の流れを説明していきましょう。

①家族・親戚への聞き取り調査
↓
②戸籍調査
↓
③郷土史の調査
↓
④同姓分布の調査
↓
⑤旧土地台帳の閲覧
↓
⑥遠縁・親戚候補への聞き取り調査
↓
⑦本家宅への訪問調査
↓
⑧墓地調査
↓
⑨宗門人別改帳の調査
↓
⑩城下町の地図調査
↓
⑪神社の調査
↓
⑫過去帳の調査

このような具合になります。
基本的な作業は、「農民」の先祖を調べる場合と、ほとんど変わりません。

では、順番に個々の調査を説明してまいります。

家族・親戚への聞き取り調査

まずは、身近な人に先祖のことを尋ねましょう。
聞き出したいのは主に以下の事柄です。
・先祖の居住地
・いつからその場所に住んでいたか
・家業のこと
すでに、身近な親戚からの情報を集めたという方は、この作業はやる必要はありません。

戸籍調査

この調査によって、幕末における先祖の居住地が明らかになります。
先祖が「町」に住んでいた場合、古い戸籍を廃棄されてしまっているケースもあります。
都市部の戸籍廃棄は、農村部よりも積極的におこなわれているからです。
古い戸籍が廃棄されてしまっている場合には、調査が難しくなってしまいます。

郷土史の調査

郷土史の調査では、戸籍に書かれている古い本籍地のことを調べます。
先祖がどういった土地に住んでいたのかを知るわけです。
とりあえず「○○市史」・「○○町史」といったようなタイトルの本を読んでみましょう。

同姓分布の調査

次に同姓分布を調べます。
この調査は、自分の先祖と同じ苗字の人が、どこにどれだけいるのかを調べるものです。

戸籍で明らかになった、最古の本籍地付近の電話帳で、同じ苗字を調べるのです。
この調査によって、親戚宅をしぼりこみます。

また、あらかじめ、本家がどこにあるのかを分かっている場合には、この調査は省略しても構いません。

旧土地台帳の調査

旧土地台帳の調査は、先祖の暮らしぶりを明らかにするために行うものです。
旧土地台帳の調査は、郵送で可能なことが多いです。
郵送で済ませられるのであれば、早めに済ませておきましょう。
現地の法務局に出向く必要があるのであれば、後回しです。

遠縁・親戚候補への聞き取り調査

同姓分布の調査で明らかになった親戚宅に連絡をとり、情報収集に努めます。
本家が分かっている場合には、本家に連絡をとって調査協力を依頼します。

本家宅への訪問調査

ここから、現地調査となります。
本家宅と普段から付き合いがあれば、スムーズにいきますが、そうでなければ、ややハードルが高い調査です。
また、商家の場合には、本家宅が先祖の本籍地に存在しないことも多いです。
本家宅がどこにあるのかを調べるのに、苦労することも考えられます。

墓地調査

本家の協力が得られれば、墓地を紹介してもらいます。
しかし、「本家がどこにあるかわからない」「墓地がどこにあるか分からない」といった場合には、墓地を特定しなければなりません。
墓地を特定する作業については、以下の記事を参考にしてください。
リンク

その他の調査

⑨宗門人別改帳の調査・⑩城下町の地図調査・⑪神社の調査については、一応このように順序立てましたが、すぐにアクセスできるものから順番に見ていって構いません。

⑩城下町の地図調査は、成果が得られないかもしれませんが、一応書いておきました。
この調査によって、先祖の名前や居住地が明らかになる可能性があります。
基本的に、城下町の地図調査は「武士の家系」でないと通用しないものです。
⑫過去帳の調査については、現在では無理な調査かもしれませんが、一応あげておきました。
各個別の調査については各記事を参照してください。

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