ピエール瀧さんの実家と祖父とファミリーヒストリー

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stux / Pixabay

ピエール瀧さんの家系図の調べ方

NHK総合テレビ『ファミリーヒストリー』では、ピエール瀧さんの家系が扱われていました。

ピエール瀧さんの祖父は、瀧秀治という名前の日本画家でした。
日本画家といっても、まったく世間では知られていない人物です。
ピエール瀧さんは、祖父のことをほとんど知りませんでしたが、今回のファミリーヒストリーの調査によって、どのようなことが明らかになるのでしょうか?
まとめていきたいと思います。

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ピエール瀧さんの祖父・瀧秀治

番組では、戸籍調査からおこなわれています。
曽祖父の本籍地がある場所を、取材しています。
生家は呉服屋を営んでいました。
祖父・秀治は、この家の六男坊として明治31年に生まれました。

ピエール瀧さんの伯母さんへの取材によって、日本工科学校という学校に学んでいたことが分かりました。
その後、祖父は熊本へと移動しています。
「熊本市手取本町49番地」というのが当時の住所です。

熊本で入手した、祖父の写真

番組の調査によって、当時、石村珪堂という画家が、近隣に住んでいたことが分かりました。
地図で調べてみると、ほんの数軒となりに住んでいたのです。
これは何か関係がありそうです。

番組では、石村珪堂の子孫宅を訪ねています。
すると、家に残る写真にピエール瀧さんの祖父らしき人物が映っていたのです。
取材班は、その写真をピエール瀧さんの父に見せました。
すると、本人に間違いないだろうということでした。

古い写真の調査について

一般的に、古い写真の調査は、とても難しいものです。
というのは、写真に誰を写したものかどうか記載がないかぎり、誰を映したものか分からないからです。

こうした場合、本人を知っている人に、本人かどうか確認をとるしかありません。

しかし、本人を知っている人が見つからない場合、誰だか分からなくなってしまいます。
こうしたことに備えて、家に古い先祖の写真があるという方は、誰が映っているものなのか分かるものがあれば、きちんと記録を残しておいたほうが良いと思います。

参照記事
古い家族写真はデジタル化して保存する

古い戸籍の人名の読み方

熊本で、のちにピエール瀧さんの祖母となる人物に巡り合いました。
「関本タ子」という女性でした。
ところで、この名前はなんと読むでしょうか?
「夕日の子ども」で、「ゆうこ」と読みたくなりますが、この読み方は間違いです。
「たね」と読むのが、正しいのです。

古い戸籍には、このような現在の私たちからすると、変則的な名前の読み方というのが、多く見受けられます。
こうしたこともあるので、戸籍はやはり専門家に見てもらったほうが良いと思います。

なぜ、住所の変遷が分かるのか?

その後、戸籍を追うと、「熊本県熊本市本山町」・「静岡県志太郡島田町」、「静岡県静岡市」と移動していることが分かりました。
実は、戸籍には「現住所の移動」というのは、書かれていません。
それにも関わらず、なぜこのようなことが戸籍調査で明らかになったのでしょうか?
疑問に思われる方は、以下の記事を読んでみてください。

参照記事
戸籍から先祖の住所を調べる方法

太平洋戦争から戦後へ

ピエール瀧さんの祖父・瀧秀治は、うだつの上がらない日本画家だったので、生計を立てていくのがとても大変だったそうです。
太平洋戦争がはじまると、尚更生活は厳しくなってしまいました。

そして、戦後すぐに亡くなったので、当時まだ子どもだったピエール瀧さんの父も、中学を出るとすぐに就職しなければなりませんでした。
真面目な性格だったので、堅実な道を歩き、結婚をして、ピエール瀧さんが生まれることになります。

ピエール瀧さんの母方の苗字

番組では、ピエール瀧さんの母方の家系も調べています。
ピエール瀧さんの母の旧姓は「大隈(おおくま)」といいます。
「大隈」という苗字は、特徴的な苗字です。
「大隈」というのは、大隈重信もそうですが、佐賀県に多くみられる苗字です。
そして、佐賀県や福岡県以外では、ほとんど見られない苗字です。
このような苗字だと、苗字を見ただけで、先祖の発祥地が分かるのです。

参照記事
珍しい人のための先祖の調べ方

現地調査で収穫あり

番組取材班は、戸籍を頼りに、先祖を探ります。
戸籍には先祖の本籍地の記載がありますから、そこから、現在の佐賀県神埼郡吉野ケ里町に先祖が住んでいたことが明らかになりました。

そして、本家宅の調査をおこなっています。
ピエール瀧さんの曽祖父は、大隈與吉(おおくま・よきち)といい、軍人だったようです。
本家宅には肖像が掲げられておりました。
胸には、勲章や金鵄勲章、記章がたくさん輝いています。
『東脊振村史』によると、上石動の出身で、軍曹だったそうです。
第一次世界大戦に従軍し、大陸に渡り、青島(チンタオ)でドイツ軍と戦ったといいます。
第一次大戦の軍功により、金鵄勲章を授けられました。

郷土史を調べて、先祖を知る

このように「郷土史」の調査によって、先祖の経歴が判明することがあります。
先祖調査というと、江戸時代の先祖のことばかりにとらわれてしまいがちですが、明治・大正時代の先祖を調べてみると良いと思います。
思ってもみなかった記録が見つかるかもしれません。

『ファミリーヒストリー』の本領発揮

番組のラストで、ピエール瀧さんの祖父が描いた「千人針」が、とある家から見つかったと放映されていました。
こういったものを探し出すのは、とても大変だったと思います。
『ファミリーヒストリー』ならではの調査力が発揮されましたね。

今回は、先祖の足どりを追うべく、丹念な取材がなされ、先祖の写真や作品など、よく調べられたものだと思います。
これだけの調査をするには、莫大な時間・費用・手間がかかりますので、通常であれば、ここまでの調査は不可能でしょう。
『ファミリーヒストリー』の本領発揮といった感がありました。

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