仁孝天皇の子供や妻は?娘は皇女和宮!子孫の現在は?
仁孝天皇(にんこうてんのう)は、
江戸時代後期の天皇であり、
幕末の孝明天皇の父親、明治天皇の祖父にあたります。
仁孝天皇は、
比較的、歴史上の動きが少なかった江戸時代後期の時代の
天皇ということもあって、
孝明天皇や明治天皇のように、
歴史上で大きく扱われることは少ないですが、
現在の皇室の近い先祖であり、
仁孝天皇の妻や子供、家系図については、注目されることもあります。
この記事では
仁孝天皇の家系図や子孫の現在についての話題をお送りします。
仁孝天皇の父親と母親
仁孝天皇は、
光格天皇の四男として生まれました。
仁孝天皇の
母親は、大納言・勧修寺経逸の娘である勧修寺婧子でした。
仁孝天皇の母方は、
五摂家や清華家といった最上級の公家ではありませんでしたが、
由緒ある公家の家系でした。
仁孝天皇の妻、皇后
仁孝天皇の
妻についてですが、
仁孝天皇の時代は、
正室のほかに側室もいた時代でした。(一夫一婦制となるのは大正天皇の代から)
仁孝天皇の皇后は、
鷹司繋子(たかつかさ・つなこ)です。
五摂家のひとつである、
鷹司家の方であり、
関白・鷹司政煕の娘でした。
そして
仁孝天皇には、
皇后のほかに6人の側室がいました。
仁孝天皇の妻は、
正室も側室も全員が、公家の娘でした。
仁孝天皇の子供は何人?
では
仁孝天皇の妻と子供について、
家系図を見ていきましょう。
仁孝天皇の
子供は何人いたのかを、
はじめに確認しておきます。
仁孝天皇には、
15人の子供がいました。
7人の息子と、8人の娘がいたわけですが、
成長したのは、
1人の息子と、2人の娘の3人のみでした。
仁孝天皇の家系図
仁孝天皇 1800-1846
諱は 恵仁(あやひと)皇后:鷹司繋子(新皇嘉門院)
1798- 1823 鷹司政煕の娘
+++第一皇子:安仁親王
1820 – 1821
+++第一皇女:慈悲心院宮
1823女御:鷹司祺子
1811 – 1847 鷹司政煕の娘
+++第四皇女:摩尼珠院宮
1829 – 1831典侍:正親町雅子
1803 – 1856 正親町実光の娘
+++第二皇子:鎔宮
1825- 1826
+++第四皇子:統仁(おさひと)親王(のちの孝明天皇)
1831- 1866
+++第六皇子:節仁親王(桂宮11代)
1833 – 1836
+++第七皇女:恭宮
1837 – 1838典侍:甘露寺妍子
1806年 – 1851 甘露寺国長の娘
+++第二皇女:成宮
1825- 1826
+++第三皇女:淑子内親王(桂宮12代)
1829- 1881
+++第三皇子:三宮
1830 – 1831
+++第五皇女:総宮
1832- 1833
+++第六皇女:経宮
1836典侍:橋本経子
1826- 1865
橋本実久の娘
+++第七皇子:胤宮
1844 – 1845
+++第八皇女:親子内親王(皇女和宮)
1846 – 1877典侍:中山績子
1795- 1875 中山愛親の娘掌侍:今城媋子
1809- 1875 今城定成の娘
+++第五皇子:常寂光院宮
1832
仁孝天皇の息子と娘、子孫は?
仁孝天皇の子孫には、
どのような方がいるのでしょうか。
仁孝天皇の子供は
15人いたものの、成長したのは3人で、
息子1人、娘2人が成長しました。
仁孝天皇の息子は、
孝明天皇です。
孝明天皇は幕末の天皇であり、
明治天皇の父親にあたる方です。
仁孝天皇の子孫は、
息子の孝明天皇を通じて、
現在の皇室として存続しています。
仁孝天皇の娘、桂宮淑子内親王
では
仁孝天皇の子孫は、
ほかにもいるのでしょうか。
仁孝天皇には、娘がいました。
仁孝天皇の三女である、
桂宮淑子内親王は、
1829年生まれであり、1881年まで存命でした。
仁孝天皇の娘にあたる宮様が、
明治時代の初期まで存命だったことは、あまり知られていません。
仁孝天皇の娘、桂宮淑子内親王は、
閑院宮愛仁親王と婚約していたのですが、
結婚前に愛仁親王がなくなられたので、
嫁には出ず、
世襲親王家である
桂宮家を女性でありながら、継承しています。
女性が、世襲親王家の当主を継承した例は、
歴史上、これしかありません。
仁孝天皇の娘、「皇女和宮」の子供や子孫は?
そして
仁孝天皇の娘には、
皇女和宮、として有名な親子(ちかこ)内親王がいます。
皇女和宮は、1846年に、
仁孝天皇の八女であり、
有栖川宮熾仁親王と婚約していたものの、
政治的な配慮もあって、
第14代将軍、
徳川家茂の妻となっています。
皇女和宮は、徳川家茂とのあいだに
子供はないので、
子孫の方は存在しません。
ということですので
仁孝天皇には15人の子供がいたわけですが、
子孫は、
息子の孝明天皇の系統しか存続していないことになります。
というわけで、
仁孝天皇の妻や子供、家系図、
子孫の現在について見てきました。