中央省庁の名称の変遷について

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Hans / Pixabay

中央官庁の名前の変更について

中央官庁の歴史を調べてみると、
いろんな官庁があり、別れたり、統合されたりと繰り返していることに気がつきます。

こうした組織の変容というのは、
一度しっかりと覚えておくと、当時の時代の資料を見る時に役に立ちますね。

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農商務省は、今の農林水産省と経済産業省

農商務省は、農林省と商工省に分かれました。
そして農林省は戦後は農林水産省に名前を変えています。

商工省のほうは、戦後に通商産業省となっています。
通商産業省は、その後、経済産業省に名前が変わっていますね。

逓信省は、今の総務省と国土交通省とNTTと日本郵政など

逓信省は大きく組織が変わりました。
逓信省は、運輸通信省と通信院の二つに分けられます。
逓信省がもっていた海運や航空部門は運輸通信省へ、
電信、電話、郵便、郵便貯金などは通信院へと業務が移されました。

簡易保険については保険院というものが厚生省の外局としてたてられ、
その後、逓信省に戻っています。

その後、通信院は逓信院に名前を変えて、
それから運輸通信省は、鉄道省の陸運や運輸監督部門と合併して、運輸省へ。
そして逓信院のほうは、再び逓信省となって、その後、郵政省と電気通信省に分かれます。
このあと、電気通信省は日本電信電話公社(NTT)となっています。

運輸省は、建設省や国土庁と合わさって、国土交通省に。
郵政省は、自治省や総務庁と合わさって、総務省になっています。

郵政事業については、郵便、貯金、簡易保険とそれぞれ民営化されて企業になっています。

外務省はずっと外務省

また、大して変わっていない官庁にも目を向けてみましょう。
文部省は、平成になってから科学技術庁とあわさって、文部科学省となっています。
司法省は、戦後に法務省と名前を変えています。
大蔵省は、平成になってから財務省と金融庁になっています。
外務省は、ずっと外務省のままです。

こうして見ると、
外務省というのはとても古い言葉なんだな、というのが分かりますね。
官庁は古い名前のほうが、なんだかしっくりくる気がします。

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