明治初期に本籍を移動するケース

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GusbellSStudio / Pixabay

幕末の先祖の居住地はどこ?

家系を調べる上での難易度は、家によってまちまちです。
簡単に戦国時代まで遡れてしまう家もあれば、明治時代初期まで遡るのすら難しい家もあります。

調べるのが難しいのは、戸籍調査だけで、江戸時代の先祖の居住地まで特定できない場合です。
戸籍の廃棄が進んでいる自治体に、本籍がある場合には、こういったことが起こりがちです。

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本籍の移動は武士の家系が多い

通常、本籍の移動は、滅多にしないものです。
明治初期に、本籍を移動しているのは、武士の家系が多いです。その理由は、武士は版籍奉還によって、職を失ってしまったからです。

武士は、生活手段がなくなってしまったので、あらたに職を探さなければならなかったのです。
地元の県庁の役人になる者、軍人になる者、教員になる者、あるいは農業や商業を始める者もいます。
地元に残る者もいれば、新天地におもむく者もいます。

武士の仕事探し

明治初期の武士の転職としては、役人になるのが一番でした。
明治初期の役人は、とても高給取りだったのです。
役人に採用された士族と、慣れない農業や商業に進出して没落した士族と、両極端に分かれました。
ご先祖が武士であったのであれば、明治初期の身の振り方に注目してみると良いと思います。

江戸時代の農民や商人たちは、明治時代になってもそれまでの生活を続けていれば良いだけでした。
明治時代に入って、生活の糧に困るということはありません。
しかし、武士の場合は違います。
職を求めて、いろいろな場所に散っていったのです。

転籍前の先祖の本籍を調べる

したがって、明治時代初期に転籍をしているのは、武士が多い、ということになります。
こうした場合、転籍する前の土地の情報が出てくれば良いのですが、戸籍が廃棄されていて、言い伝えなども無い場合には、転籍前の本籍を知るのが難しくなります。

また厄介なのが、大都市に転籍していることが多い点です。
東京や大阪といった大都市に転籍していると、古い戸籍は廃棄されているので、このような難しい調査になりがちです。
他の親戚関係や、同姓分布などを手がかりにして調べていくしかありません。

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