戦前の大学教授
現在、日本には778校の大学があるといいます。
したがって、大学の教員数もかなりの数にのぼります。
しかし、多くの大学は、戦後設立された新制大学であり、戦前から大学だった学校は、かなり少ないです。
国立だったら、東大、京大、東北大、北大、九大、阪大、名古屋大、一橋大、東工大などです。
私立だったら、早稲田、慶應、日大、中央、明治、法政、立教、同志社、立命館などです。
いずれも古い歴史を持つ学校ですね。
高偏差値の大学が多いです。
大学教授の社会的地位
戦前の大学進学率は、ものすごく低いです。
当時大学に進学できたのは、お金持ちの子どもばかりでした。
実家が裕福ではなくて、大学に行けた方もわずかにいましたが、そうした方は例外なく大変な秀才でした。
そうなると、こうした学生たちを教える大学の先生ともなれば、雲の上の存在とも言うことができるかと思います。
戦前の大学教授は大きく、二つに分けられると思います。
・国立大学教授
・私立大学教授
国立大学教授は、奏任官(そうにんかん)という高級官僚としての身分を保証されていました。
一方、私立大学教授は、公務員ではありませんので、そういった特権はありませんでしたが、社会的地位は高かったようです。
祖父が大学教授だったら
さて、祖父や曽祖父が大学教授だったという方は、どのような調査をすれば良いのでしょうか?
国立大学教授の場合と、私立大学教授の場合で、大きく異なってきます。
国立大学教授であれば、公務員関係の行政文書をあたっていくことになります。
私立大学教授であれば、そういった書類はないので、個別の大学の資料を見ていくことになります。
また、職業柄、著書や論文などが残っていると思われますので、そういったものもあたってみると良いでしょう。
武士の家系かもしれない
また、戦前のご先祖が大学教授であれば、江戸時代のご先祖は武士であることが多いです。
武士は学問好きでしたので、そうした資質を、代々受け継がれているのでしょう。
こうした家系の方は、勉強を苦に思わない方が多いです。
ご先祖に大学教授がいらっしゃれば、その系統を徹底的に調査すると、おもしろいと思います。
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