宮中官僚だった先祖の家系図作成調査

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Mariamichelle / Pixabay

戦前の宮内省などの職員について

「宮中官僚」という言葉には、あまり馴染みがないと思います。
現在でも宮内庁が置かれ、皇室関係の行政を担っておりますが、なかなか一般的にはイメージしにくいお仕事です。
どのように選抜されるのか、どのように配置されるのかなど、的確に解答できる方は、あまりいないのではないでしょうか。

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内閣に入らない大臣がいた!

戦前には、多くの省庁があり、多くの大臣がいたことはよく知られております。
内務省、外務省、大蔵省、司法省、文部省、農林省、商工省、逓信省、鉄道省、厚生省などの省が設けられ、それぞれ大臣が置かれていました。

現在でも、総理大臣を中心に大臣たちが集まって、内閣を組織しております。
しかし、戦前には、内閣に入らない大臣というのがいたのです!
大臣であるのにも関わらず、総理大臣の指揮下に入らないのです。

現在の感覚からすると、なんとも理解しがたいですが、こういった制度でした。
宮内大臣や内大臣といった役職が、それにあたります。
これらは、天皇直属ということで、内閣とは別に組織された宮内省、内大臣府といった行政機関の大臣なのです。

内閣を構成する省を「府中(ふちゅう)」、内閣外のこうした省を「宮中(きゅうちゅう)」と言います。
宮中官僚は、その他の行政官とはまた別個の存在です。
高等文官試験に合格したエリート官僚が、ある程度キャリアを積んだ後、宮中の高官に抜擢されますが、多くの職員は、行政官とは別に、登用されたものでした。

宮中官僚は、公私ともに天皇に近い

宮内省の官僚は、家柄の良い人が多いです。
公家の子弟が、宮中官僚として勤めることは多かったです。
宮中官僚の幹部職員は、自らの子どもを学習院に入学させることも多く、公私ともに天皇に近い立場になっていきます。

ご先祖が宮内省や内大臣府にお勤めでいらしたなら、間違いなく、良いお家柄の方だと思います。
こうしたご先祖をお持ちであれば、多くの記録が残っております。
是非、調査して、ご先祖の経歴を明らかにし、どういった活躍をされていたのかを、調べると良いでしょう。

ただ、宮中官僚の数自体、それほど多くありませんでした。
特に内大臣府は、とても小さい組織です。
大臣以下、計11名しかいなかったと言います。
そう考えると、こうした家系に連なる方は、とても珍しいですね。

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