近衛家当主の家系図は?細川氏?近衛文麿元首相の子孫は?
藤原氏の末裔で
五摂家の筆頭として、
脈々と受け継がれた
近衛家(このえけ)。
近衛家は、
明治時代以降は
華族の最高位である
公爵家として存続し、
昭和初期に
総理大臣をつとめた
近衛文麿(ふみまろ)元首相は、
近衛家の歴代当主のなかで
最も有名な方かもしれません。
この記事では
近衛家の
近代の当主に焦点を当て、
近衛文麿元首相の
子孫や家系図といった
事柄についても
取り上げてみたいと思います。
近衛文麿の父親、母親は?妻と子供の家系図は?
それでは
近衛文麿元首相の
家族や
家系図といったことについて
整理していきましょう。
近衛文麿元首相は
明治24年(1891)生まれ。
父親は、近衛篤麿公爵で、
母親は、旧加賀藩主、前田康寧の五女、
衍さんでした。
近衛文麿元首相は
父親が
早くなくなってしまったので
明治37年(1904)に、
近衛家の当主を継承。
公爵となりました。
近衛文麿元首相の
妻や子供たちについて、
家系図で示すと、
このようになります。
・近衛文麿氏(1891-1945)
明治24、近衛篤麿氏長男
京都帝大法学部卒
貴族院議長、
内閣総理大臣、枢密院議長妻・千代子さん
明治29、子爵毛利高範氏二女
学習院女学部出身長男・文隆さん ※次代当主
大正4
プリンストン大学政治学部出身
陸軍中尉長女・昭子さん
大正5
公爵島津忠秀氏と結婚、のちに整体師・野口晴哉氏と結婚二女・温子さん
大正7
内閣総理大臣秘書官・細川護貞氏と結婚二男・通隆さん
大正11
東京帝大卒
東大教授、陽明文庫理事長
近衛文麿の長男は文隆氏で、次男・通隆氏は東大教授
近衛文麿元首相の
長男である、
近衛文隆さんが次の当主(後継ぎ)です。
そして
近衛文麿元首相の次男、
近衛通隆さんは
東京大学史料編纂所教授であり、
近衛家の先祖伝来のものを
所蔵する「陽明文庫」の理事長をしていました。
近衛文麿の娘婿が細川氏で、細川護熙元首相は孫!
また
近衛文麿元首相の
次女が、
熊本藩主家の、
細川護貞さんと結婚しています。
細川護貞さんは、
近衛文麿元首相の
秘書官をつとめ、
当時の日記は
『細川日記』として
貴重な歴史的資料となっています。
この
細川護貞さんの
長男が細川護熙元首相です。
つまり
細川護熙元首相は
近衛文麿元首相の孫
ということになります。
細川護熙の家系図!息子は?祖父は近衛文麿!子供や妻、兄弟、家族?
近衛文麿の長男、文隆氏の家系図?妻は大谷光照氏の妹で、昭和天皇のいとこ
それから
近衛文麿元首相の
次の当主である
近衛文隆さんを中心とする
家系図を見ていきましょう。
・近衛文隆氏(1915-1956)
大正4、近衛文麿元首相長男
プリンストン大政治学部中退
陸軍中尉妻・正子さん
大正13、伯爵大谷光照氏妹
女子学習院出身養子・忠煇さん ※次代当主
昭和14、細川護貞氏次男
近衛文麿元首相の
息子である
近衛文隆氏は
外交官を目指し
アメリカの大学に学んでいます。
近衛文隆氏の妻は
伯爵大谷光照氏の妹、
正子さんです。
近衛文隆氏の妻、
近衛正子さんは、
貞明皇后の姪で、昭和天皇のいとこに
あたります。
近衛文麿の孫、近衛忠煇氏の家族の家系図は?
近衛文隆氏は
近衛家の跡取りとして
養子をとります。
近衛文隆氏の養子は、
甥にあたる、
近衛忠煇氏(旧名・細川護煇氏)でした。
近衛文麿元首相の
孫である、
近衛忠煇(ただてる)氏を
中心とした家系図は
こちらです。
・近衛忠煇氏
昭和14、細川護貞氏二男、近衛正子氏養子
学習院大政治学科卒、ロンドン大留学
日本赤十字社社長妻・甯子さん
昭和19、三笠宮崇仁親王長女
学習院大英文科卒
日本赤十字社副総裁長男・忠大さん
昭和45同妻・桂子さん
久邇朝建氏長女
近衛家当主、近衛忠煇氏の妻は、三笠宮崇仁親王の長女で長男は?
現在の近衛家当主、
近衛忠煇氏の妻は、
三笠宮崇仁親王のご長女である
甯子さんです。
そして
近衛忠煇氏の長男、
近衛家の次代当主、
近衛忠大さんは、
武蔵野美術大学卒業の
映像作家で
NHKに勤務されていました。
宮中の歌会始の講師や、
各財団の役員などを
されているようです。
三笠宮家の家系図?娘さんは彬子、瑶子女王で当主?信子妃は麻生太郎?
近衛家当主は、代々皇室とのつながりが…
近衛忠大さんの妻は、
久邇朝建氏の
長女にあたります。
久邇(くに)家は、
旧皇族の家系で、
久邇朝建氏は、
昭和時代の皇后、
香淳皇后の甥にあたります。
近衛家の
近現代の家系図を見ると、
代々の当主が
大谷家、三笠宮家、久邇家と、
皇室の方や、
皇室の近い親族の方と
結婚されていることが
分かりますね。
というわけで
明治時代以降の
近衛家(このえけ)当主の妻や子供といった、
ご家族の家系図の話題を
お送りしました。
※家系図は、近代名士家系大観の協力を得て作成