アルバイト・パートの新人が、いつまでも使えない?
いわゆる小泉改革以降、
企業の雇用に対するスタンスに、大きな変化が生まれました。
企業は賃金の負担を避けるために、
積極的に、
アルバイトや派遣社員、契約社員
といった形の非正規雇用の人材を
登用するようになったのです。
ひとつの職場であるにもかかわらず、
そして同じ仕事をしているのに、
雇用形態が、そしてなによりも賃金が異なる、
ということが、現代の日本社会では、
どこの職場でも起こるようになってきているのです。
アルバイトの新人が、いつまでも使えない?使える?
そのような時、
職場にバイトや派遣先から
新人を受け入れる側としては、
果たしてその新人が
「使える人材であるかどうか」、
ということを当然ながら気にすることになります。
使える新人であるのなら万事上手くいきますが、
これが使えない新人であるとしたら、
職場の負担はかえって多くなってしまいます。
バイトの新人教育をしなければ、使えないまま
言うまでもなく、
新人は仕事に対してその知識も経験もまったくないので、
その能力や適正といったものは、
まさに海のものとも山のものとも知れないのです。
今回は、
特にアルバイトの新人指導に関して、使える、使えないといった問題を、
考えてみたいと思います。
「バイトの使えない新人」とは、どういう意味?
さて、先ほどから何回か
アルバイトの使える新人、 使えない新人、
という言い方をしてきましたが、
この使える・あるいは使えないという感覚は、
きわめて主観的なものです。
そしてそのような評価と言うものを、
わたしたちは人に対して
ほとんど直感的に下しがちであるのです。
バイトが「使えない」という判断は、仕方ないが…
もっとも、
仕事の成果そのものが、目に見える形で、
より具体的にいえば数字としてあらわすことが
出来るものであって、
それが達成できない新人である場合なら
「使えない」という評価をすぐに下してしまうのも
致し方ないかもしれません。
しかし、今日のように高度に複雑化した
この産業社会においては、
すべての労働がある行動をしたからといって、
確実にすぐに結果に結びつくものばかりでは
なくなっているという点を念頭に置くべきでしょう。
アルバイト・パートの新人には、理不尽な評価
もし、
クリエイティブな仕事が中心の職場で例えば、
アイデアを出すという作業が中心だとしたら、
やればやった分だけ、
すぐに結果が出るというジャンルの仕事ではないので、
バイト新人が使えるか使えないかということを
すぐに判断するのは、酷というものかもしれません。
バイト・パートの新人の評価を、どうするのかが重要
要するに、
新人に対して使える、使えないといった点で
評価を下すのであるなら、
その担当する仕事がマニュアル化されていて、
単純作業で数字で測ることが出来るものなのか、
ということを考えてみるべきでしょう。
もし、そのような種類の仕事であるにもかかわらず、
あまりに作業が遅いとか、
あるいはまったく結果が出せないと言う場合は、
明らかにそのバイトの新人は
仕事に対して適性がないでしょうから、
文字通り「使えない新人」ということになるかと思います。
バイトの新人が使えるようになるのは、いつからいつまで?
では、仕事の内容がマニュアル化されたもので、
特に臨機応変な対応が必要なものでもなく、
ルーティン化することが可能である職種である場合、
バイトの新人が使えるようになるまでの期間というのは、
いつからになるのでしょうか。
結論をはじめに言いますと、
それはまさにそのバイト新人ひとりひとりによって、
異なるのではないでしょうか。
バイトの新人が使えない→使えるになるのは、いつ?
どのような職種においても、
仕事を覚えるというのは、
まずその仕事をする上で前提となる知識を覚えることです。
さらに体を使うものであれば、
作業の順序などを体に覚えさせる時間がかかります。
バイトの新人が使える人材になるには、
どうしてもある程度の時間がかかるのは
仕方のないことなのです。
バイト・パートの新人・後輩指導は…
もっとも、後輩や新人を指導したり
管理したりする立場というのは、
なんともいえない負担があるものです。
特にアルバイトの使えない新人の場合、
自分がやったほうが早いと感じることも
多々あるかもしれません。
バイトの後輩指導は、上司としての立派なマネジメント
しかし、
たとえ指導したり管理したりする
後輩やバイトが2,3人であっても、
人を指導するというのは、立派なマネジメント行為です。
自分でやったほうが早いという気持ちをぐっと抑えて、
仕事の前提となる基礎知識や
作業のイロハといったものを教えることが先決ですが、
ある程度の時間をかけたにもかかわらず、
まったく結果がついてこない場合は、
それこそ残念ながら、
文字通りそのバイトや後輩は、使えない新人だった、
ということになるでしょうか。
そのような時は、
残念ながら今回のバイトの
新人採用は運がなかったと思うしかありません。
バイトの新人・後輩への叱り方
でも、使えない新人に対して気をつけたいのは、
決して仕事ができないことを、
一方的に怒鳴り散らしてはいけない、ということです。
いわゆるパワハラ行為に当たるからです。
叱責と指導、罵倒というものは、
紙一重のところがあります。
また、指導する側が仮に同じ言動をしたとしても、
それを受ける側が堂判断するかによって、
熱心な指導と感じたり、
あるいはパワハラだと思うこともあります。
なんにせよ、職場では新人であれ後輩であれ、
そしてアルバイトであれ正社員であれ、
敬意を持って接していくという
姿勢が大切なのでしょう。
今回は、バイト新人の「使える・使えない」について考えてみました。