傍系先祖の調査をしよう
どのような家にも、現在のその家に伝わる「家風」を作り上げたような人物がいるはずです。
そうした我が家のキーパーソンとなる人物を中心に、ファミリーヒストリーを構成してみると統一感のある良いものに仕上がると思います。
居住地の移動と、身分移動に注目する
では、我が家の歴史の上で、キーパーソンを見つけるには、どうしたら良いのでしょうか?
居住地の移動と、身分(職業)の移動に注目しましょう。
江戸時代であれば、新田開発で村を移住したといったようなことです。
明治時代であれば、武士をやめて、北海道に屯田兵として渡ったといったようなことです。
もちろん、それほど昔のことでなくても構いません。
祖父が大阪に出てきて、それ以降の子孫は、みんな大阪に住んでいるというようなものでも構いません。
江戸時代から戦前までは、現在のように頻繁に居住地の移動が行われたわけではありません。
家族の移動というのは、とても大きな転機であり、家風を醸成させるような出来事だと思います。
職業にも注目してみよう
また、職業的なものにも注目してみましょう。
そうすると、「曽祖父が地方から上京して、大学教授になった」というような立身出世の物語や、「祖父が丁稚から這い上がって、事業を興した」というような家業の創業史が、仕上がるかもしれません。
それぞれの家ごとのオリジナリティーが出てくると思います。
「そんなご先祖は、ウチにはいない」と思われる方もいるでしょう。
それは、気がついていないだけです。
一族のなかで共通するような気質が、誰によってもたらされたものなのか、よく考えてみましょう。
直系先祖だけではなく、家系全体を見渡してみる
このような、その後の一族の歴史に、大きな影響を及ぼした、キーパーソンとなる人物は、直系の先祖にいるとは限りません。
曽祖父の兄とか、祖父の弟といったような人物が、これにあたる場合もあります。
また、祖母の父といったように、同じ苗字ではない先祖かもしれません。
あるいは、女性の場合も考えられます。
家系全体をよく見まわして、このような人物を探り出せると、自分の家の歴史的な流れが、よく理解できると思います。
参照記事
ファミリーヒストリーの調査方法