昔の写真を、家系図作成調査に役立てよう
現在では、デジカメやスマホで簡単に写真を撮れるようになりました。
ブログに写真を投稿したり、あるいはフェイスブックやインスタグラムなどのSNSに投稿したりするのも、日常的になりました。
戦前、カメラはとても高価だった
このように現代では、安価で手軽に撮れる写真ですが、昔はそうはいきませんでした。
カメラもフィルムも現代より、ずっと高価でした。
戦前の庶民がカメラを買うことは、まずありません。
カメラは、家を買うよりも高額だったといいます。
そういった時代でしたので、頻繁に写真を撮ることはなく、お正月などに、写真屋さんを家に招いて、撮ってもらうことが多かったようです。
古い写真を探してみよう
みなさんの家にある、古い写真を見てみてください。
その中から、大雑把に、とりあえずモノクロ写真を探して見ましょう。
被写体となっている人が分かるものは、ほとんどが戦後に撮られたものだと思います。
戦前に撮られたものとなると、誰が映っているのか分からない、といったことが多いです。
最も古そうな写真はどれでしょうか?
家庭で写真が撮影されるようになったのはいつから?
一般家庭で、写真が撮られるようになったのは、早くても明治20年(1887)くらいからです。
その頃の家族写真があれば、当時のご先祖の姿を見られるわけです。
幸い、こういった写真が残っていたとしても、誰が映っているのか分からないことがありますね。
写真の裏などに、誰を写したものか書き込みがあれば良いのですが、なければ想像するしかないです。
ただし、当時の写真は貴重なものだったので、家族写真のようなものが、家に残っている以上は、それは先祖の写真だと判断して間違いないと思います。
昔の写真から、先祖を調べる!
写真から、読み取れることは、いろいろとあります。
家族写真であれば、当時の家族構成がだいたい分かります。
紋付羽織袴を着ている人がいれば、家紋が分かります。
学生服を着ている人がいれば、おおよその年齢が分かります。
軍服を着ている人がいれば、制服の形状や階級章を見ることで、軍隊内での階級が分かります。
また、家で撮影されたものなら、調度品などから生活レベルが分かり、経済状況まで把握できるのです。
このように古写真の分析は、家系調査にとって、極めて有効なものなのです!
しかしながら、家系調査において古写真の分析をおこなっている人は、誰もいません。
是非、家のどこかに、古い写真がないかどうか、調べてみてください。