戦前の国会議員
先祖が国会議員だったという方もいるでしょう。
現在は、国会議員の世襲が問題視されることもありますが、彼らは、まさに先祖が国会議員だった人たちです。
現在は、衆議院と参議院の二院制をとっています。
戦前は、どうだったでしょうか?
衆議院と貴族院の二院制です。
明治憲法下の議会制度
貴族院という名称から察せられるように、貴族院に選出される議員は特権的な人ばかりで、非公選で選出される上に、終身議員までいました。
貴族院議員は、皇族、華族をはじめ、財閥関係者や大地主などの多額納税者や、高級官僚出身者、あるいは学者などの有識者によって、構成されていました。
これに対して、衆議院議員は公選によって選ばれましたが、現在のように、成人した男女は誰でも選挙権を持っていたわけではありませんでした。
明治憲法下の選挙制度
明治時代は、納税額の多い者にしか選挙権が与えられておりませんでした。
大正14年(1925年)の普通選挙法によって、満25歳以上の男子は全員、選挙権が与えられることになりました。
女性に選挙権が与えられたのは、戦後になってからのことです。
現在では、成人した男女全員が選挙権を持っているのは、当たり前だと思っていますが、歴史的に見ると、たったここ70年くらいの歴史しかないのです。
誰もが、選挙権を持っている社会は、素晴らしいと思います。
大切にしたい権利ですね。
なお、戦前においては、貴族院の皇族議員・華族議員を除けば、ほとんど世襲議員は、いなかったようです。
先祖に国会議員がいたら…
さて、ご先祖に国会議員がいたという方は、おそらく、両親や祖父母から、そういった話を聞いているものと思われます。
国会議員だった先祖を調査するのは、簡単です。
いろいろなところに情報が残っているでしょう。
国会の議事録にもしっかり残っているはずです。
現在の国会議員の家系を調査しますと、江戸時代の先祖は庄屋だったという家が多いです。
戦後の総理大臣の多くは、庄屋出身です。
閨閥も気になる、国会議員の家系図作り
ご先祖に国会議員をお持ちの方は、おそらく江戸時代は武士か庄屋をしていたものと思われます。
また、政治家の家系であれば、家系図の横のつながり=閨閥も気になります。
実は、歴代総理大臣のほとんどは、遠い親戚同士になっております。
先祖に政治家をお持ちの方は、こうした親族関係図を作成してみるのも面白いのではないでしょうか。