戦国時代まで家系を遡る
NHKの大河ドラマは毎年、高視聴率を誇っています。
大河ドラマの舞台となる時代は、戦国時代が多いですね。
2000年以降に製作されたものだけを見ましても、徳川家康、前田利家、山内一豊、山本勘助、直江兼続、浅井長政、黒田官兵衛、真田幸村といった戦国武将の人生を、題材にしています。
こうした影響もあってか、日本人にとって、戦国時代というのは、最も興味をかきたてる時代なんですね。
戦国時代と三英傑
実際には、戦国時代というのは、とても大変な時代でした。
しかし、そういった混乱の時代に適応した、優秀な人材が数多く出ました。
特に有名なのは、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三人です。
まとめて三英傑と称されます。
混乱の中から天下統一の基礎を築いた信長、そして天下統一を果たした秀吉、さらにその後300年近い太平の世を切り開いた家康。
この三人がいなければ、日本は外国の植民地になっていたかもしれません。
江戸時代は階層が固定化された
江戸時代は、武士や農民といった階層が、固定化された時代でした。
したがって、幕末のご先祖が武士であれば、江戸初期までずっと武士であり、幕末のご先祖が農民であれば、江戸初期まで、ずっと農民であるパターンが多いです。
もちろん、例外もありますが、概してこうした傾向が見られます。
武士が農民となったケースは多い
しかし、江戸初期よりも前になると、様相が変わってきます。
例えば、関ヶ原の合戦で西軍に着いたために、取り潰されてしまった大名の家臣団が、農民となった例は多く見られます。
あるいは、もっと前の戦国時代に、信長や秀吉に従わなかったために、滅ぼされた大名の家臣団が、農民となっているケースもあります。
先祖を調べれば、武士がいるかも…
このように考えると、ご先祖さまが農民で、一見武士の世界とは関係無さそうに見えても、実は戦国時代には武士であったと考える余地も出てくるのです。
実際に、庄屋・名主といった家は先祖を遡ると、こういった家系が多いです。
関ヶ原の合戦のような歴史上の出来事が、実は自分のご先祖の運命を左右する出来事だったということもあるんです。
もしも、そういったことが分かれば、歴史の見方が大きく変わってくると思います。
石田三成に共感を覚えたり、徳川家康のことが嫌いになったりするかもしれません。
残存資料は少ないが、頑張って調査しよう!
しかし、江戸初期よりも前のご先祖を調べるのは、なかなか難しいです。
というのは、検地帳や宗門人別帳のような、家系調査における基本的な資料は、江戸初期に作成されたので、それ以前となると、参考になる資料が極端に少なくなるのです。
戦国時代であれば、戦乱の時代ですから、家系図や由緒書などの古文書類が灰燼に帰す、なんてことも日常茶飯事だったはずです。
あと、戦国時代というのは移動が自由だったので、どこかから移動していた場合には、調査するのが困難になってしまいます。
しかし、それだけに、戦国時代のご先祖まで判明したときには、その喜びは、ひとしおのことと思います。
頑張って、戦国時代のご先祖を調べましょう!