古河財閥の家系図は?妻と子供は息子?父親や母親、先祖は?
古河財閥は、
明治時代の新興財閥です。
足尾銅山の経営で知られる
古河財閥は、
たくさんの企業集団を率いていましたが、
戦後のGHQの政策で財閥解体されました。
東京都北区西ヶ原には
古河家の邸宅が
古河庭園として残っています。
古河財と古河家の家族や家系図に関係した事を、
この記事で扱いたいと思います。
古河市兵衛の先祖と実家
古河財閥の創業者は、
古河市兵衛によってなされました。
はじめに
古河市兵衛の父親や実家について見ていきます。
古河というのは
養子に出てからの苗字で、
もともとは木村という苗字でした。
古河市兵衛の実家・木村家は
現在の京都府左京区の岡崎で、父親は庄屋でした。
古河市兵衛は幼少期には、
木村巳之助という名前を名乗っていました。
古河市兵衛の父親は
庄屋だったものの、没落しており、
古河市兵衛は、
子供の時から豆腐を売り歩いていたそうで、
貧しい暮らし向きだったといいます。
古河市兵衛は、
金融業をしていた母方の叔父の口利きで
京都の豪商として知られた、
小野組の番頭をしていた、
古河太郎左衛門の養子になり、
古河市兵衛と名前を改めました。
古河市兵衛の妻と子供、家系図は?
それでは
古河市兵衛の家族について、
家系図で確認していきます。
古河市兵衛 1832-1903
京都、庄屋・木村長右衛門男
滋賀、古河太郎左衛門の養子となる
古河財閥創業者妻:鶴
妻:為子
妻:清子
芸者の「小清さん」、本名は長谷川清子
男・虎之助(古河財閥3代目当主)女:鶴
明治31
東京女学館出身
古河鉱業社長、吉村萬治郎と結婚女:美代
明治33
古河電気工業参与、木村豊吉と結婚女:照子
明治36
古河本店理事、小田川全之の息子、小田川芳朗と結婚養子:潤吉
明治3、伯爵陸奥宗光の次男
米国留学
古河財閥2代目当主養女:とみ
明治9
東京、古河電気工業社長・中川末吉と結婚※家系図は敬称略
古河市兵衛は、
和歌山出身の外交官の陸奥宗光の息子、古河潤吉を養子に迎え、
古河財閥の2代目当主としました。
しかし
古河家の養子となった
古河潤吉は早世してしまい、
実の息子である
古河虎之助を3代目当主とします。
古河財閥3代目当主、古河虎之助の家系図
古河虎之助は
古河市兵衛と、
芸者だった妻、古河せいとのあいだに生まれました。
古河財閥の3代目当主である、
古河虎之助の妻や子供、家系図について
見ていきます。
古河虎之助 1887-1940
古河市兵衛男、古河潤吉養子
慶応義塾普通部、コロムビア大留学
古河石炭鉱業、古河各社長、古河林業出資社員
男爵妻:不二子
明治24、侯爵西郷従徳の妹
学習院女学部出身養子:従純(古河財閥4代目当主)
古河財閥3代目当主、
古河虎之助に子供はいなかったので、
妻の実家である西郷家より養子を迎えました。
古河財閥4代目当主、古河従純の家系図
古河財閥の4代目当主が
古河従純です。
古河従純は、
西郷従徳の息子、
西郷隆盛の弟である西郷従道の孫にあたります。
古河従純は、
古河市兵衛の孫にあたる、
旧姓:吉村幸子を妻にして
古河財閥4代目当主として古河家を継承しています。
古河従純の家系図です。
古河従純 1904-1967
侯爵西郷従徳二男、古河虎之助養子
古河財閥理事
旭電化工業会長、古河石炭鉱業副社長
旧男爵妻:幸子さん
大正5、吉村萬治郎長女(古河市兵衛の外孫)長男:潤之助さん(古河家5代目当主)
二男:久純さん
昭和12
学習院大経済卒
古河林業社長同妻:悦子さん
昭和16、同和石油社長、前田勝朗さん二女
日本女子大英文科卒三男:正純さん
昭和13
学習院大経済卒
古河電工勤務同妻:陸子さん
昭和14、元法務大臣・倉石忠雄さん二女
学習院大卒女:量子さん
昭和15
東京女子大英文科卒
巴川製紙所社長、井上貴雄さんと結婚女:冨美子さん
昭和16
上智大仏文科卒
岩崎隆弥さん長男、三菱製紙勤務・岩崎東一さんと結婚
伊藤忠商事勤務、大川博道さんと結婚四男:建純さん
昭和17
慶大工学部卒
富士通取締役、ニフティ会長同妻:見真子さん
昭和17、岩田曻さん長女
慶大文学部卒五男:直純さん
昭和19
慶大卒
日本ゼオン勤務同妻:達子さん
静岡銀行相談役・緒名泰平さんの娘
古河財閥4代目の
古河従純は、
すでに財閥解体に立ち会いました。
古河従純の
子供たちはそれぞれ、
旧古河財閥の企業に入りましたが、
戦前のように
家族による財閥運営はできませんでした。
古河財閥の子孫は?古河潤之助氏の妻と子供は?
古河財閥4代目当主、
古河従純さんの息子である
古河潤之助さんの家系図で、
古河財閥の現在の子孫について見てみましょう。
古河潤之助さん 1935-2018
古河従純長男
慶大経済卒
古河林業会長、古河電気工業相談役妻:古河典子さん
昭和16、久邇宮朝融王五女長男:古河潤一さん
1968生まれ
学習院大経済卒
古河林業社長
古河潤之助さんは、
古河財閥創業者、古河市兵衛の曾孫にあたります。
古河市兵衛から数えると、
古河家5代目当主になるわけですが、
古河潤之助さんは、
財閥解体を経たあとですので、
旧古河財閥の企業の重役をつとめていますが、
旧古河財閥グループ全体を統括する立場にあったわけではないようです。
古河財閥の子孫は、皇室と親戚に
古河潤之助さんの妻は、
久邇宮朝融王の五女であり、
昭和天皇の皇后である香淳皇后の姪にあたります。
古河潤之助さんのご長男の
古河潤一さんが
旧古河財閥家の6代目当主ということになります。
古河潤一さんは、
天皇陛下徳仁さまの又従弟(はとこ)、という関係になられます。
というわけで、
古河財閥、古河家の子孫や家系図に関して、見てきました。