実家と生家、違いは?意味や使い方、読み方は?せいけ?
実家と生家、
似たような言葉です。
普段、
「私の実家は…」とか、
「ここは、文豪の生家で…」
といったように、
なんとなく、
使っています。
しかしながら、
実家と生家の、
意味とその違いを、説明してほしい、
と言われてしまうと、
なんだか、
心もとないですね。
この記事では、
実家と生家の意味と、その違い、
読み方と使い方について、
確認してみたいと思います。
実家の意味と読み方は?
はじめに、
実家についての意味を説明します。
読み方は、
「じっか」です。
実家という言葉の意味は、
厳密にいえば、
(結婚や養子縁組などによって、ほかの家に入った者から見て)
自分の生まれた家
という意味になります。
実家住まい、実家暮らしという言葉は間違い?
つまり、
実家という言葉の、
原則的な意味にしたがえば、
「実家住まい」「実家暮らし」という言葉は、
ひょっとしたら、
正しい使い方ではない、
ケースも多くなりますね。
A「Bちゃんは、一人暮らし、それとも実家住まい?」
B「わたしは、お金かかるから、まだ実家住まいなの。親が口うるさいけどね。」
A「えー、結婚してないうちに、一人暮らしは、経験しておくべきよ!」
こういった会話は、
よくあると思います。
ここで、
実家という言葉の、
意味をもう一度、
確認しておきます。
(結婚や養子縁組などによって、ほかの家に入った者から見て)
自分の生まれた家
そうなると、
この会話の場合、
Bちゃんは、
未婚ですので、
「ほかの家に入っていない」わけですよね。
なので、
Bちゃんが、
「実家住まい」というのは、
実家という言葉の正確な意味からすると、
間違いということになります。
生家の意味と、読み方、使い方は?
今度は、
「生家」についての、
意味を見てみましょう。
読み方は、
「せいか」あるいは「しょうか」が正しいです。
「せいけ」や「しょうけ」などと
読みたくなりますが、
これは間違いです。
「生家」の意味をまず確認です。
1 その人が生まれた家
2 実家のこと
生家の場合は、
たんに「生まれた家」を指すので、
結婚してほかの家に
入っていようが、いまいが、
関係ない使い方ができます。
生家には、実家の意味も含まれている?
また、
生家という言葉には、
「実家」と同じ意味も含まれています。
つまり、
結婚や養子縁組によって、
ほかの家に入った人が、
自分の生まれた家を示す場合にも、
使えるのです。
そう考えると、
「実家」ではなく「生家」と使っていれば、
間違いはないように思えます。
実家と生家の意味と違いは分かるが、使い方には違和感あり
しかし、
言葉には微妙なニュアンス、
というのがあります。
辞書を引けば、
今、示したような意味と違いが、
「実家」と「生家」という言葉に、
あることに気づきますが、
実際に、
使い方を考えてみると、
違和感もあります。
実家と生家の意味の違いは、親が住んでいるか
「実家」という言葉の意味には、
親が住んでいる、
という意味が含まれている、
と考えてみましょう。
一方で、
「生家」という言葉の意味には、
親が住んでいる、
という意味はない、
と考えます。
このように定義すると、
「実家」と「生家」という言葉の持つ、
意味の違い、ニュアンスの違いが、
理解しやすくなると思います。
親が住んでいない家は、実家?生家?
例えば、
自分が生まれ育ち、親と住んでいた家が、
自分が結婚して、よそに引っ越した後に、
親がほかの人に、家を売却。
ほかの人が、
その家の所有者になっている、
といったケースを考えてみましょう。
その家を指して、
「ここが私の実家です」
というのは、なんだか変ですね。
「ここが私の生家です」
ならば、しっくりきますね。
結局、
親が住んでいるか、いないか、
ということに、
ポイントをあてて、
意味と違いを理解してみましょう。
というわけで、
実家と生家の意味と、その違い、
読み方や使い方について、
整理してみました。