戦前の陸軍将校の出世事情?陸軍大将になるには?
陸軍士官学校卒のエリート軍人たちの出世について見ていきます。
陸軍の高級将校になるためには
陸軍士官学校を出ていることが条件となります。
士官学校をでると少尉に任官し、中尉、大尉と昇級します。
大尉になるころには士官学校を出てから10年くらいたった頃です。
経験を積んで着々と昇級していきます。
中佐や大佐になると、退役する軍人も多い
さて、大尉の次はいよいよ少佐になります。
佐官といわれ、陸軍のなかでも重要な地位に着きます。
士官学校さえ出ていれば、少佐まではほぼ確実になれるようです。
中佐、大佐となる頃には、士官学校を出てから20年くらいは経過しているので、
退官するものも多くなり、
中佐や大佐ともなれば、陸軍軍人の階級としては、もう充分に出世した、と言えるほどの地位です。
陸軍大将の人数は134人のみ
大佐の次が少将です。
少将からは将官となります。
少将以上の地位になると、陸軍大学校を出ていることが求められることが多いです。
陸軍士官学校を出たエリートのなかでも、選りすぐりのエリートたちが陸軍大学校に学ぶの
で、相当な狭き門です。
少将から中将、大将と昇級していきます。
大将になれる軍人というのはそれほど多くいません。
同期の中で一人も出なかった、ということすらあります。
陸軍大将まで昇級できた人は134人しかいません。
陸軍中将になった方は1200人くらいなので、中将の内の約10人に1人くらいしか大将にはなれないのでした。
陸軍大将になるための条件とは?
陸軍内での昇級は、だいたいが陸軍士官学校や陸軍大学校での成績がもとになります。
しかし、首席や次席卒業者が必ず大将や中将になれるかというと、そうでもないです。
健康に恵まれる必要がありますし、出世には運も左右します。
戦前の日本では、軍人は憧れの職業でしたが、実際に栄達きわめるとなると、なかなか大変だ
ったようです。