クラス替えで担任の変更に、親は教師に、学校に対して何ができるのか?
子供の頃、
特に小学校の頃のことを
思い出してみますと、
クラス替えというものに、
一喜一憂したものです。
まさに運命の一日といった風で、
気心の知れた友達と
別々のクラスになってしまわないかと、
心から気をもんだものでした。
さらに、今度はどんな先生が
クラスの担任になるんだろうかと、
不安だったものでした。
小学校のクラス担任が最悪だと…
小学校では、
高学年の音楽や図工といったもの以外は、
すべて一人のクラス担任が
授業を受け持ちます。
それゆえ、
いい教師がクラス担任に当たれば
子供の学力も伸び、
素敵な時間を過ごせるのですが、
最悪の教師が担任になってしまった場合、
クラス替えによって
子供の小学校生活が変わってしまいます。
クラス替えで、担任の先生が変わると…
先ほどもお話したように、
小学校は一人のクラス担任が
授業を受け持つため、
その担任の性格やスキル、
教師経験によって、
子供たちへの指導方法や
スタイルが変わってきます。
わかりやすい例ですと、
宿題を出すか出さないかといったものは、
完全にクラス担任の裁量です。
そのため、最悪の場合ですと、
同じ小学校で同じ教科書を使っているにも関わらず、
学力に差が生まれたりすることになるのです。
まさにクラス替えが
子供のすべてを決めてしまう訳です。
クラス担任の先生の変更は可能か
親としては、子供に対して、
それも特に小学校に通っているうちは、
基礎学力はもちろんのこと、
勉強をするという姿勢や習慣を
身に着けてほしいものですが、
では、クラス担任の
指導方法が気に入らないという理由で、
担任の変更を申し出ることは
可能なのでしょうか。
クラス担任の教師を変更するのは容易ではない
結論から言いますと、
クラス替えに伴って決まった担任を
変えてもらうというのは、
難しいかと思います。
もちろん、
その担任が本当に最悪な人間で、
明らかに社会的な問題行為を起こした、
というのであれば間違いなく可能でしょうが、
ただクラス替えによって
これまでの担任とは指導方針が違うので
クラス担任変えてほしいと学校側に求めるのは、
さすがに無理ではないでしょうか。
私立小学校のクラス担任教師の変更は可能かも?
しかし、私立の小学校の場合ですと、
もしかしたらそういうことも
可能である場合があるかもしれません。
なぜなら、私立の小学校にとっては、
学費を出してくれる親の存在があって
初めて経営が成り立つからです。
たしかに公立の小学校の場合も
教材費や給食費などの費用はかかりますが、
それらは小学校の教育課程において
かかる費用のうちの、ごくわずかなものです。
最悪なクラス替えでは、保護者の意見を主張すべき
私立小学校にしてみたら、
生徒の親は保護者であると同時に、
小学校への出資者、スポンサーでもあります。
一般的に仕事というものは
スポンサーの意向に沿うものですので、
その考えでいけば、
私立の小学校でしたら、
クラス担任が最悪なので
変えてほしいという話を学校側にもっていっても、
門前払いではなく一応耳は傾けてくれると思います。
最悪なクラス担任、クラス替えは回避できるかも
もっとも、
クラス担任の変更とまではいかなくても、
その担任の指導方針を変更させる、
ということは
難しいことではないでしょう。
これは子供のことを考えると
最善ではありませんが、
最悪は免れるという意味において、
一番現実的ではないかと思います。
保護者会は、クラス担任への株主総会
具体的な方法としては、
保護者会の前に事前に
保護者同士で考えをまとめておいて、
保護者会でクラス担任と会う際に
総意として意見を言うという形にすると、
クラス担任も学習法や生活指導の方法について、
考えを変えるかもしれません。
この場合も、
やはり公立の小学校よりも
私立の小学校のほうのが、
保護者からクラス担任への意見が言いやすい、
通りやすいという雰囲気はあると思います。
株主総会で株主が経営陣に意見を言うように、
堂々とものを言えるのは、
その会社に出資しているからですが、
私立の小学校や中学校の保護者会が
長時間に及ぶのも、
やはりそのような背景があるのでしょう。
最悪のクラス替え、担任交代に、泣き寝入りはしない!
そのようなスタンスで臨めば、
最悪の状況を打開することは、
難しいことではないと思います。
何故なら当のクラス担任にしても、
クラス替えの結果担任している
子供たちの学力が目に見えて落ちたり、
さらには
生活態度に問題が出てきたりすることは
不名誉なことですし、
それこそ自身の責任問題につながるからです。
ですから、
クラス替えで最悪の担任に
当たってしまったという場合であっても、
きちんとプロセスを踏んでいけば、
担任の変更をすることはできなくても、
最悪と思ってしまうような現状からの脱却は
可能であると思うのです。
クラス替えと担任変更は、親として立ち向かうべき重要問題
親という漢字を分解しますと、
「木の上に立って見る」と書きますが、
親というものは
自分の子供が置かれている状況を、
それこそ木の上に立って眺めているようなことは、
なかなか出来ないものです。
特に小学校の頃は、
子供の将来の学力や人間性を
形作る大切な時期ですので、
親としては
クラス替えで担任が変わったことで
子供が変な方向に行ってしまうといった、
最悪の事態を
どうしても心配してしまうものなのでしょう。
今回は、「クラス替えにともなう、担任教師に対する親の対抗策」について考えてみました。