日本とヨーロッパ諸国における貴族の人数と割合

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Jack78 / Pixabay

ヨーロッパ諸国の貴族制度との比較

近代日本において、貴族とされる階級は、「華族」ということになるでしょう。
華族は全部で1000家ほどしかありませんでした。
ヨーロッパ諸国と比べると、極めて数が少なかったといえます。

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世界各国の貴族の数と割合を比較

世界各国の貴族の数と、人口比率を調べました。以下の通りです。

日本…
現在、旧華族とされるのは1011家(1945年あたりの人口は約7300万人)

イギリス…
現在、約1500家(1945年あたりの人口は約5000万人)

フランス…
革命前:約40万人(人口比、1.5%)
ナポレオン帝政期:2212家(当時の人口は約3000万人)
現在、旧貴族とされるのは約3500家(1945年あたりの人口は約4000万人)

ドイツ…
ワイマール共和制以前:約20000家(当時の全人口は約4000万人)

イタリア…
20世紀初頭:約12000人(当時の人口は約3500万人)

日本は貴族の数が少ない

このように
ヨーロッパ諸国と比べてみると、

いかに
近代日本には
貴族が
少なかったのかが分かります。

ヨーロッパ諸国の例にならえば、
5000家から40000家くらいが妥当だと思います。

華族制度では、
諸外国のように
准男爵やナイト爵が置かれていなかったので、

このように
貴族の総数が少なかったと考えることもできるでしょう。

宮中席次とは

戦前の日本では、
天皇に近ければ近いほど、偉いという制度でした。
宮中席次というのは
それを表したものです。

宮中席次は
第1階から
第10階までの
十段階に分けられていました。

第1階は、大臣、大将、公爵などです。
第2階は、次官、中将、侯爵などです。
第3階は、中央官庁の局長、少将、伯爵・子爵・男爵などです。
第4階は、中央官庁の課長、大佐、衆議院議員・貴族院議員などです。
第5階、第6階は、中央官庁の課長補佐クラス、中佐・少佐などです。
第7階~第10階は、中央官庁の係長クラス、大尉・中尉・少尉などです。

宮中席次は官僚や軍人、
教員などの
公職に着いているものにしかありませんでした。

宮中席次上位者の人数

宮中席次第3階以上のものは、5000人くらいで、第4階以上だと、15000人くらい、第5階以上では20000人以上と思われます。
もしも、宮中席次第5階以上の家族全員を、貴族として計算したとしても人口比0.2%くらいにしかなりません。
ヨーロッパ諸国の例にならえば、これくらい貴族がいてもおかしくなかったと考えられます。

近代日本は貴族を作らなかった

しかし、日本は、それほど貴族を作らなかったのでした。
貴族の数が少ないからといって、貴族の威光が増したのかというと、そうでもありません。
むしろ日本は、貴族が少なすぎたために、歴史から葬り去られてしまったように思えます。
特権こそないものの、ヨーロッパ諸国の旧貴族が未だに爵位を名乗って、社会的にそれが許容されているのに対して、日本はそういった社会ではありません。

日本にヨーロッパ流の貴族制度が根付かなかった理由は、数が少なすぎたからではないでしょうか。
やはり日本の貴族は近代のそれよりも、平安貴族のイメージですね。

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