田園調布と成城の歴史と、東京の高級住宅地の移り変わり
大田区田園調布や世田谷区成城といえば、
有名な高級住宅街ですね。
東京を代表し、日本を代表する高級住宅街であり、素晴らしい景観を備えた町です。
最近ですと、港区や千代田区、中央区のタワーマンションのほうが富裕層の自宅としては
好まれるとも言われていますが、
大田区田園調布や世田谷区成城に家を求める方たちは、タワーマンションでは味わえない。
広々とした庭が付いた家に、思い通りの注文建築の家を建てることに、満足しているようです。
田園調布と成城の歴史
しかし
田園調布や成城といった町の歴史は、そんなに古いものではありません。
住宅街として開発されるまでは、農地であり、
関東大震災の後の都市計画に基づいて開発された、
城西、城南地区のひとつにすぎません。
当初は田園調布も成城も大企業の課長か係長が住む町でした。
当時の大企業の課長か係長というと、
かなりのエリートであったのですが、
それよりもお金持ちの財閥関係者らが住んでいたわけではなく、
現在のように
有名企業の創業者や経営者の自宅がひしめくような場所ではありませんでした。
田園調布と成城の戦後の変化
田園調布も成城も、
都心部からはやや離れていますが、
公害問題などが出てきた1960年くらいからは、
こういった環境の良い地域が、都心部よりも人気が出てきたようです。
田園調布や成城も地価があがり、
有名人が好んで住むような町になってきました。
田園調布と成城から、港区などへの都心回帰の傾向も
バブル景気崩壊後には、都心回帰が進み、
六本木ヒルズや東京ミッドタウンのようなタワーマンションも
多く建設されたことから、
田園調布や成城に一軒家を買うよりも、
もっと都心にあるタワーマンションに住むという、
流行が出てきました。
しかし、現在でも
田園調布や成城のような閑静な住宅街に魅力を感じる方は多くいて、
有名人も多く住んでいます。