明治・大正・昭和時代の先祖の調べ方
家系調査、先祖調査と言いますと、江戸時代より前のことを調べ上げて、家系図を作成してみるもの、というイメージがある方は多いかと思います。
とはいうものの、戦後70年以上経った現在、江戸時代はおろか、明治・大正・昭和戦前期のことですら、よく分からないというのが実情です。
皆さんは、戦前の日本を知っていますか?
おそらく、知らないでしょう。
確かに、本やネットなどから情報を得て、想像することはできます。
しかし、実際に戦前を生きてこられた方々の体験には、及びません。
現在では、終戦後の昭和20年代にお生まれになった方が、祖父母世代になってきております。
それより昔のことを知っている方は、一族中にいないかもしれません。
戦後70年以上を迎えた現在では、仕方のないことなのでしょう。
明治・大正・昭和時代の我が家の歴史を調べよう
さて、私たちからだんだん遠くなっていく明治・大正・昭和初期という時代。
そうした、戦前の日本を生きたご先祖のことを、調べる方法はないものでしょうか?
明治時代から現在にいたるまで、戸籍をはじめとする、ご先祖に関する多くの書類が作成されております。
郷土資料のなかに、お名前が見出されることもあります。
これらの資料にあたることで、ご先祖の人物像に触れることができます。
文献調査を進めれば、ご先祖に関するたくさんのことが分かってきます。
生年月日、家族構成、居住地、学歴、職歴、趣味…、こういったことが、調査により明らかになります。
とりあえず、記録が残っていそうなご先祖を一人調べてみよう
官僚や軍人、教員、会社役員、経営者、弁護士、医者、大地主、僧侶といった職業であれば、ご先祖の情報を得やすくなります。
有名大学の出身者も同様です。
こういった方々は、関係する文献が多いので、それだけ情報量が多いということです。
誰でも多くのご先祖を持っています。
その中には一人くらい、こういった職業の方がいるのではないでしょうか?
ある特定のご先祖に焦点をしぼって、徹底的に調査してみると、先祖調査の面白みがグッと増すことと思います。
ご先祖を調査していても、なかなか有用な情報が得られないと、嫌になってしまいます。
したがって、自分のご先祖のうちで最も記録が残っていそうな人物を、とりあえず一人選んでみてはいかがでしょうか。
そして、その人物を徹底的に調査してみると、それなりに成果があがるので、家系調査に手ごたえを感じられることと思います。