先祖の職業を調べる、最も簡単な方法
さて、江戸時代のご先祖の職業を知るには、どうしたら良いのでしょうか?
一番早いのは、親戚に聞いてみることです。
一族の長老格のおじいさん、おばあさんに聞いてみると良いと思います。
それで、「どこそこに住む農民だったらしい」とか、「宿屋さんだったらしい」といったような情報が得られれば、大いに有力な情報になってきます。
たまに、こうした伝承自体が間違っている場合もありますが、聞いてみる価値はあります。
しかし、親戚の誰に聞いても分からない、という場合もあると思います。
そうした場合、どうしたら先祖の職業が分かるのでしょうか?
先祖の職業を調べるには、いくつもの方法があります。
こちらの記事では、そのうちの一つをお教えします。
本家(ほんけ)の位置で先祖の職業が分かる?
あなたの親戚に「本家(ほんけ)」と呼ばれている親戚はいますか?
親戚付き合いが濃厚な家ならば、日常的に「本家(ほんけ)」とか「分家(ぶんけ)」といった言葉を使っているはずです。
その本家の位置から、先祖を探ろうというものです。
本家が、市街地にあれば、職人や商人であった可能性が高いです。
本家が、住宅街や農村部にあれば、農民であった可能性が高いです。
本家(ほんけ)がどこにあるか分からない場合は、戸籍をチェック!
では、本家がどこにあるか分からないといった場合は、どうすれば良いでしょうか?
その場合は、古い戸籍を請求してみましょう。
そこに書かれている最も古い本籍地の場所が、おそらく本家のある場所です。
多くの場合、これで本家の位置が判明します。
専門家が見れば、本籍地に書かれた地名から、先祖の職業が大体、分かります。
本籍地の歴史を調べ、江戸時代に武士が多く住んでいた地域だったのか、町人が多く住んでいた地域だったのか、農民が多く住んでいた地域だったのかを調べれば、自分の先祖の職業も見当がつくのです。
この調査方法の難点は?
しかし、この方法は、難点もあります。
それは、あなたの「本家」が、江戸時代からその土地に定住していたかどうか、分からないからです。
江戸時代から定住していたのならば、本家の位置から先祖の職業を割り出すことは容易です。
しかし、明治時代初期に移動があって、本籍地を移していた場合には、有効な方法ではありません。
本格的に、先祖の職業を把握するには、複数の調査をおこない、総合的に見ていく必要があります。
「本家」の位置から先祖を調べる方法は、その一つに過ぎません。