先祖の墓地の特定調査
難易度/ ☆☆☆☆☆
有効性/ ☆☆☆☆☆
費用/ ☆☆☆☆☆
所要時間/ ☆☆☆☆☆
必要なもの/ 調査の進展具合によって異なる
※調査の前にやっておくべきこと
家族・親戚への聞き取り調査
戸籍調査
先祖調査において、墓石を調べるのは、とても有効な作業です。
とはいうものの、先祖の墓地がどこにあるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そうした場合、どのようにして先祖の墓地を探せば良いのでしょうか?
具体的な調査方法について述べていきたいと思います。
先祖の墓地の場所が分からない場合には
具体的な手順としては以下のようになります。
親戚に尋ねる
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戸籍調査によって、昔の本籍地を探す
↓
近隣の本家を探し出して、尋ねる
↓
本家が分からなければ、近隣の同姓宅に尋ねる
↓
近隣の寺院に尋ねる
↓
墓地台帳や古地図などで墓地を探しだす
↓
近隣の墓地の実地調査
まずは、現在交流のある親戚に聞いて回ることです。
これが、一番手っ取り早い方法です。
これでも分からない場合には、先祖の本籍地周辺を探すことになります。
先祖の本籍地を知るためには、戸籍調査をしなければなりません。
戸籍調査によって、幕末における先祖の本籍地が明らかになれば、次の方法をとっていきます。
もしも、戸籍調査によって、幕末の先祖の本籍地までたどり着かなければ、調査は難航しますので、その場合は専門家に依頼したほうが良いと思います。
本家を探してみる
では、戸籍調査によって昔の本籍地が明らかになったあとの調査方法について見ていきましょう。
次は、本家を見つけることです。
では、どのようにすれば本家が見つかるのかというと、戸籍に書かれている旧番地を調べていくのが最も確実な方法です。
同姓宅や寺院にもアプローチ
本家が分からなければ、本籍地近隣の同姓宅に、「自分の家と親戚かどうか」を尋ねてみましょう。
自分の家と親戚だと分かれば、先祖の墓地が同じ場所にあるでしょうから、このような調査方法をとるのです。
また、先祖の本籍地周辺の寺院に、先祖の墓がないかどうか尋ねてみるのも有効な手段です。
そして現地調査へ
これでも先祖の墓地が分からない場合には、役所にある墓地台帳や古地図・土地台帳などを見て、近隣にある墓地をくまなく探していくしかありません。
実は、昔の墓地は、寺院内にあるとは限らないのです。自宅の敷地内にあったり、地域で管理する共同墓地にあったりします。
小高い山のようなところにある場合もあります。
したがって、寺だけではなく、調査対象を広げていくわけです。
こうした調査をするには、もちろん現地まで行かなければなりません。
実地調査はとても大変!
このような下準備をして、ある程度、目星をつけてから、それぞれの墓地をあたっていきます。
整理されている墓地ばかりではありませんので、虫や蛇などにも注意しながら、どこに先祖の墓地があるのかを探さなくてはなりません!
とても大変な作業です。
また、廃寺や区画整理によって、墓地が移転しているケースもあります。
そういったことも考慮して、調査を進めなければなりません。
先祖の墓地探しは難しい
以上、見てきたように先祖の墓地を探し出すのは、非常に大がかりな調査です。
自分でおこなう場合には、相当な手間と時間と費用がかかることでしょう。
また、多くの専門的な知識を身につけなければならないでしょう。
しかし、それによって得られるものは、とても大きなものです。
江戸時代以前の先祖を調査する場合であれば、墓石以外にほとんど手がかりが得られないことも考えられます。
先祖を調べるうえで、絶対にしなければならない調査なのです。
個人的には、先祖の墓地が分からない場合には、専門家に依頼するほうが、結果的に安く済みますし、安心だと思います。